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2012年03月22日

昔の名前で出てほしい

大阪府の泉佐野市が、歳入確保策として、企業から広告料をもらう代わりに市の名称を企業名や商品名に変更する自治体名の命名権(ネーミングライツ)売却に乗り出すことを決めたらしい。
これからは、サントリー市とかスーパードライ市というような市の名前になるのだ。
場合によっては、ヒサヤ大黒堂市といった下半身に良さそうな名前や、読売・新聞市というような紙屑みたいな名前になるかもしれない。
お金持ちの中国が、第2北京市や天洋食品ギョーザ市を狙っている可能性もある。

人口10万人の大阪府南部にあるこの市は、関西国際空港が沖合いに出来ることを契機に、宅地造成や商業ビルを誘致するための先行投資として、ホイホイと大規模な公共事業を続けていた。
ところが、大阪中心部から遠く離れたこの地の人気は上がらず、計画は鈍座して、残ったものは巨額の地方債という借金だけだった。

平成21年からは、全国に9しかない「破産しそうな自治体」である財政健全化団体に見事、選ばれたのだ。
泉佐野市が国に提出した改善計画でも、赤字解消までは19年かかるそうで、その達成は平成39年と言うから、もはや「平成」ではなくなっているかもしれないのだ。

泉佐野の佐野と言う名称は、昔このあたりが「狭い野原」と言う意味の「狭野」と呼ばれたことから名付けられたらしい。
本当は「佐野市」にしたかったが、泉佐野市が市になった5年前に、栃木県に佐野市というのが出来たため、頭に「泉」をつけたのだ。

それにしても、町名に昔ながらの由緒ある名前がどんどん消えていったものだ。
現在、幅を利かせている「住居表示」と言う代物は、1962年の5月10日に施行された「住居表示に関する法律」というものが悪根になっている。

法律制定の趣旨は、町を分かり易くしたり、郵便物を配達安くするためらしいが、瞬く間に、全国の歴史ある町名が、なんとか1丁目とか、かんとか2丁目みたいな味気ないものに代わっていったのだ。

現在では、法律が改正されて、昔の歴史的所以を町名に反映させることになっているようだが、現実には京都市を除いて、殆どの行政区域において幾何学的な町名がのさばっているのだ。

結果、その地域の歴史が現在の町名に結びつかなくなっており、地域の祭りがなくなった例もあるらしい。
まさに、「地名殺し」である。

一方、「これではいかん。」と考える人も居るようで、金沢市などは一旦、住居表示とした町名を元に戻している。

歴史を受け継がれた町名は、地域のコミュニティの絆ともなっていたし、風土、慣習などとの拘りも大きい。
なによりも、風情がない。

ただし、今から住居表示をヤメて旧町名に戻したら、最近生まれた子供が大きくなったとき、「昔は、このあたりは〇〇1丁目って言うたんやで。なつかしいわ。」とかなんとか言ってボヤいているのだろうか。
posted by 8ちゃん at 15:27| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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