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2012年04月18日

紅歌  薄熙来事件

人口3000万人の中国の大都市、重慶市の共産党委員会書記という市のTOPであった薄熙来が汚職容疑でその役職を解任された。そして、薄氏の妻であり、弁護士資格をもつ谷開来については、英国人ビジネスマンのニール・ヘイウッド氏殺害容疑で逮捕されたというニュースが入ってきた。

薄氏といえば、割安な住宅政策、植樹政策、都市の美化政策を促進したほか、組織犯罪の厳しい取り締りなど、各種の功績などにより、市民から絶大な人気があった人物である。
最強の検閲システムを誇る中国当局の目をかいくぐって、この事件の真相を探る噂や当局への不満が中国のネット上で大量に流れているらしい。

中国で今、何が起こっているのか。

薄氏は、秋に予定されている共産党指導部の交代時に、党政治局常務委員入りが確実視されていたというのが一般的だ。
10年に一度行われる中国共産党の指導部交代では、毎回、主導権を巡る暗闘があるという。
今回も、江沢民前国家主席の「上海閥」や現職胡錦濤氏の「共青団」に加え、次期主席と目される習近平副主席らの「太子党」(党幹部のセレブ子息等)などの派閥争いが行われているのだろう。
ただし、今回は、英国人ビジネスマンの不審死などが絡み、怪異な様相を見せているのだ。

現段階では、酒を飲まないニール・ヘイウッド氏が泥酔して事故死したという、極めて不自然な捜査結果にイギリス当局が噛み付き、ほどなく、薄氏の妻である谷開来が殺人容疑で逮捕されているが、逮捕の決め手となった証拠や犯行に及んだ動機については、中国当局は全く明らかにしていない。
今後は、中国当局は、国民を納得させるために、谷開来が犯人であることを物証などの客観的根拠をもって中国国民に示す必要がある。
その過程において、太子党と呼ばれる共産党旧幹部の子息達の優雅な生活実態も国民に晒されることになるかもしれない。
実際に、薄氏の長男の薄瓜瓜は、北京でフェラーリを乗り回しているし、太子党の他の者も一般の国民とはかけ離れた優雅な生活をしているのだ。
これが、白日の下に晒されれば、国民の不満は一気に爆発する。

政権への不満を誤魔化すには、外敵を作るのが一番有効である。
今回の薄事件で高まった体制への不満をそらすため、中国はまたしても日本への攻撃を始めるのか。
くしくも、石原慎太郎が尖閣列島を買い取ると発表したが、中国主導者は、理想的な外敵の出現に大喜びしているだろう。

愛国キャンペーンの一環として薄氏が奨励した毛沢東思想の象徴である「紅歌」を熱唱するグループが、重慶の人民広場などに集まっているようだ。
毛沢東を髣髴させる薄氏の個人的人気と、「紅歌」に象徴される共産原理主義の台頭を、現執行部が恐れ、その脳裏に文化大革命がフラッシュバックしたのが、この事件の背景のような気がするのだが。
posted by 8ちゃん at 13:43| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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