あなたのひと押しで第1位へ
コメントが、書き込みにくい場合は、下のFC2版からお願いします。

2012年07月01日

オバマが吼えれば武器屋が儲かる( 桶屋理論その2 )

昨年1年間の中東地区における軍事関連支出は、7兆2000億円。
そして、今年はなんと、その倍額まで軍事費が増えるだろうと予測されている。
特に、サウジアラビアは昨年、3兆6000億円を軍備に費やし、UAEも1兆3000億円を使用しているが、今年になって、UAEはアメリカから戦闘機を84機購入する契約に署名したが、その代金は、昨年の軍事費総額を上回る2兆40000億円だ。

これら軍事費の大半(83%)は軍用航空機、ミサイル、および戦車の購入に充てられており、この傾向はUAE、アルジェリア、サウジアラビアにおいて顕著となっている。

ここで、「桶屋理論」である。
アメリカがイランへの制裁を内容とする国連での決議を提案するが、ロシアや中国は反対する。
シリアのケースも同じだ。

このように対立関係にあるアメリカとロシアだが、中東に緊張が高まれば両者とも武器の大口契約をもらえるのだ。

ロシアは、シリアに対しMiG−29戦闘機と共に3種の防空兵器を売却している。
3種の防空兵器は、携帯型短距離地対空ミサイルSA−18/9K38、SA−22パーンツィリ近距離防空システム、SA−17/ブーク中距離防空システムだ。

一方、アメリカでは、オバマが、米議会に対してイランへの対抗措置として最大で5兆円相当の最新兵器をサウジアラビアに輸出を行う事を通告し、F−15戦闘機やサウジアラビア空軍が保有するF−15戦闘機70機の近代改修、アパッチ対戦車ヘリ、ブラックホーク輸送ヘリを含む190機のヘリコプター、ミサイル、暗視ゴーグルなどが含まれている。

ロシアも負けてはいない。
サウジアラビア向けの総額5000億円相当の武器売買契約の交渉が大詰めを迎えているが、その内容は、T−90S戦車、BMP−3歩兵戦闘車、Mi−35ハインド攻撃ヘリコプター、Mi−17多用途ヘリコプター、パーンツィリS1近距離対空防御システムなどらしい。

ロシアのサウジアラビ向けの武器売買契約が調印され実行された場合、ロシアにとって冷戦時代以降、米英に握られていたサウジアラビの武器市場に参入することとなり、国営武器産業が大半を占めるロシアは、ウハウハなのだ。

UAEも1機2000億円もするボーイング社のC−17輸送機を最低4機は購入したようだ。

アメリカでは、ボーイング社のほか、ロッキード・マーティン社とファイヤー・コントロール社、スチワート・スティーブンソン社といった軍事産業が、空前の好決算をしているのだ。

ロシアは、ヨルダンに対して多連装ロケットシステムを売り込んでいるし、アメリカもシリアの反アサド政権派に対して、衛星利用の通信機器やハードウェア、ソフトウェアを提供している。

イギリスも出遅れてはいない。英国政府はサウジへの武器輸出では、ロシアと最後まで競っているし、シリアの反政府組織に50万ポンドの支援と衛星利用の通信機器を提供している。
この50万ポンドは、自国の兵器を購入する資金としてひも付きで支援したものだ。

アサド大統領側もロシアやイランからの武器供給の支援を受けているおり、反政権勢力に対する軍事的優位は保たれているようだが、武器輸出国が、結果としてシリアの内戦を拡大しているのだ。

このように、オバマや各国の首脳が中東の緊張を高めれば高めるほど、オイルマネーが、軍事産業へと流れていくのだ。
まさに、「桶屋理論」なのである。

アメリカやロシアは、本当に中東の危機がなくなることを願っているのだろうか。
posted by 8ちゃん at 16:58| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事のランキングはこうなっています。⇒ひらめき
ご訪問、ありがとうございました。またのお越しをお待ち申しあげております。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。