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2012年07月28日

ロンドン(その2)

イギリスの主要銀行であるバークレイズ銀行が、世界の金融取引に使われる基準金利(=ライボー)の不正操作にかかわっていたとして、金融当局から360億円の罰金の支払を命じられ、これが原因でバークレイズのマーカス・アギウス会長とボブ・ダイヤモンドCEOも辞任したのだ。

また、この金利操作には、他の銀行も係わっていたとして、米シティグループやJPモルガン・チェース、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、独ドイツ銀行といった世界のトップバンクも捜査の対象となっているのだ。

LIBORとは、世界の銀行間取引の基準金利のことで、ロンドンに支店のある世界の主要な16の銀行が、「自分の銀行ならこの金利で金を貸しますよ」という金利をイギリスの銀行協会に出して、金利の高い方からの4行と、金利が安いほうからの4行を除いた残りの8行の金利の平均を採用して、基準金利として発表するものだ。

こうして決まった基準金利は、ロイターから毎朝11時に発表され、世界中の金融機関や証券会社などが、この基準金利をもとに、自社の商品の金利を決定するのだ。
例えば、クレジットや住宅ローン、スワップ、債券発行、債券売買、デリバティブなの金利は、ほぼLIBORで決まっている。

このLIBORの影響力は、すさまじく、世界中の金融商品の殆どに影響を及ぼしている。いろんな試算はあるが、その影響力が年間約360兆ドル(約3京円)という、庶民には何がなんやら分からないくらいの巨額なのだ。

バークレイズ銀行は2008年からこの不正操作をしてきたらしいが、バークレイズがいくら大きな銀行でも、1社だけでは不正操作は出来ない。
したがって、今後、ズルズルと共犯者の銀行ガ出てくる可能性が高いのだ。

さて、政治家や経済学者、エコノミストなどの多くは、二言目には「市場原理」という言葉を「神のお告げ」のように神聖なものとして取扱っているが、金融・証券市場における市場原理とはLIBORであると言ってもいいくらいのものなのだ。

そのLIBORに不正操作があり、それが2005年から続いていたとなれば、世界経済を揺るがす大事件である。
ヨーロッパやアメリカでは連日、この事件を大々的に報道しているが、日本では殆ど報道されないのはどういう訳なのだろう。
日本の記者がいくらアホでも、それで済まされない問題なのだ。
何百兆ドルという巨額の不正事件の実態が明らかになるとLIBORの管理国であるイギリスの信用は失墜し、大英帝国以来の伝統的特権であるLIBORに終止符が打たれることになるかもしれないのだ。
さて、その不正操作はどのように行われたのだろうか。

次回へ続く

posted by 8ちゃん at 17:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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