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2012年08月31日

大阪国民の1日(前編)

知人のおばちゃんが、つい先日「秘密のケンミンショー」という番組の街頭インタビューを受けた。

「暑いですねー。」
「ホンマ、暑いわ。」
「団扇、使ってください。」(ここで、卓球のラケットを差し出す。)
「おおきに」
パタパタ仰いだ後で、「これ団扇とちゃうし!」
「すみません。こっちでした。」(と言って、今度はフライパンを差し出す。)
「これや、これや ちょっと重たい…これフライパンやん!」

放送されるのかどうかは不明だが、人気コーナーの「秘密の大阪」に使うのだろう。
とにかく、大阪のおばちゃんやおっちゃんは、期待通りのリアクションをやってくれるのだ。

大阪市の人口は、266万人なので、このうち、裁判官、葬儀屋といったヘラヘラ笑ってはいけない職業のひとや、他府県から大阪に移住して日の浅い人なんかを除く200数十万人くらいの大阪人は、笑のDNAが体内で活発に活動しているのだ。

大阪国民以外の人からは、電車内で座席の狭い隙間に大きな尻をねじ込んできたり、信号機の色などは気にせず、自分の判断で交通ルールを決めるといった、よろしくない印象(事実でもあるが…)もある大阪国民なのだが、物事の価値観を本音で判断する純粋さや、精神的、肉体的に弱っていても、ボケとツッコミを忘れない明るさが好きだという人も多い。

少し前から、このブログ(右上部)で「あなたにとって、大阪のイメージは?」というアンケートをしているのだが、この結果や寄せられたコメントが楽しい。
アンケートには、大阪のイメージについて、いろんな選択肢があるのだが、「人情のある街」という回答が、現時点では一番多い一方、大阪のことを「外国みたい」という意見も上位にあるのだ。
どの国に近いのか聞いてみたいものだが、この「外国」というイメージの中には、「怖い」というものもあれば、「ナポリに近い。」という意見まであるのだ。
私は、ケチャップ味のパスタくらいしかナポリを知らないので(多分、本場にはこんなパスタはないのだろうが…)、どのように「ナポリに近い」のか分からないが、ナポリ市民から、「勘弁してくれ!」とのお叱りがないことを祈るばかりだ。

さて、大阪国民の一日とはどういうものなのだろうか。

大阪国民の朝は、「おはよう朝日です。」から始まる。
最近では、「目覚ましテレビ」なんかを観る人も増えているようだが、大阪国民にとっては大阪の天気予報だけが必要で、全国の天気予報などはどうでもよいのだ。
ましてや、NHKでやっている「世界の天気」なんかは、大阪国民にとっては、今日現在のセリーグの順位表くらいに不必要なのだ。
星占いも大好きだが、3分もたてば自分の今日の運勢など忘れている。

ラジオを聴く人は、「おはようパーソナリティ」とか「ごめんやす馬場章夫です」も聴くが「ありがとう浜村淳です」が王道だ。
浜村淳のモノマネは、「さて、みさなん」と言えば簡単にマネ出来るので、是非、一度挑戦していただきたい。
テレビやラジオのCMで、同じフレーズを繰り返すCMソングがあったら、その作曲者は、ほぼキダ・タローに間違いないし、MBSだと時報は、スジャータが教えてくれる。

朝食には、4〜5枚切りのぶ厚い食パンか、小倉屋山本の塩昆布で茶漬けを喰った後、朝刊を開いて、アメリカと北朝鮮の高官レベル会談決裂を伝える「米朝間の溝埋まらず。」の記事を見ながら、「桂米朝と間寛平は仲が悪かったのか。」と納得したりするのだ。
阪神タイガースの試合結果は昨夜から知っていても、とりあえずスポーツ欄に目を通し、密かにオリックスの結果も眺めたりする。
因みに、阪神戦の中継は福本豊が解説すると勝つが、広沢克己が解説すると負けると信じている人間が多い。

(後編)に続く
posted by 8ちゃん at 15:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月29日

見たくもないでしょうが、国会の話です。

8月28日に、自民、公明両党は野田佳彦首相の問責決議案を参議院に提出した。
参議院には、既に自民、公明以外の「新党:国民の生活が第一」など参議院野党7会派から問責決議案が提出されているので、2つの問責決議案が提出されるといった異常な事態になっている。

参議院の問責決議は、衆議院の内閣不信任決議と違って、内閣に対するものではなく、首相や大臣といった個人に対して提出されるもので、これが可決されたからと言って、首相や大臣が罷免されるものではない。
出来れば、野田君には、問責どころか悶絶するくらいの「お仕置き」が必要ではあるのだが…。

さて、国会の委員会は、委員の過半数が出席しないと委員会が開催できない。
民主党以外の国会議員は、「問責された野田君なんか、ワシは、認めんぞ!」とか言って、委員会に出席をしないで、お家でエッチなDVDを観るに違いないのだ。
野党が与党よりも議席数が多い現在の参議院の状況では、委員会は開催されず、国会議員は、何も働かないでゴロゴロしているだけの「高額の給料泥棒」に変身するのだ。
そして、国会は、このまま9月9日の会期末で終了だ。
最高裁判所が違憲状態だと指摘した衆議院の定数是正など、重要な法案は店晒しにしたままなのだが…。

それでも、問責決議を出すなら、チャッチャと出さんかいと思うのだが、自民党や公明党は、「新党:国民の生活が第一」など参議院野党7会派が提出した問責決議案には、「消費税増税反対」と書いてあるから、賛成できないのだそうだ。
そして、今日現在も、どちらの問責決議案を使用するのかという、実につまらないネタで終日揉めているようだ。
まあ、国民からみれば、ゴキブリとフンコロガシのどちらが「男前」なのか、検討しているようにしか見えないのだ。
いずれにしても、どの議員も、僅少な脳細胞の片隅にも「国民」という単語は刻まれてはおらず、そこにあるのは、「どうすれば、次の選挙で自分が当選できるのか。」ということだけなのだ。

ええ加減にせんかい!

国民は、お前達が「政局ごっこ」を楽しむために巨額の税金を払っていのではないのだ。
消費税に反対した、野党が問責決議案を出すのは分からなくもないが、自民・公明は、野田首相に「近いうちに解散…。」とかなんとか言わせて、消費税増税法を成立させた一蓮托生の腐れ縁ではないか。
自民、公明両党の野田首相に対する問責決議の理由は、「衆議院定数是正法案や公債特例法案などの採決を強行した。」と書いてあるらしいが、そんなものはお題目だ。
決議案の紙を火で炙ると、「今、選挙やったら、勝てるのに、このままズルズル野田政権が続いたら、困るやんか。」という文言が浮き出てくるに違いないのだ。

自民、公明両党は、野田首相が近いうちに解散すると言ったのに、民主党には解散の気配もないし、「お前は嘘つきか!」といった意趣もあるのだろうが、嘘つきが問責の対象になるのなら、永田町の政治家は全員が問責の対象だろう。
中には、人相だけでも問責したい議員もいっぱいいるのだ。

早速、民主党の前原政調会長は、「野田総理を問責することは、民主、自民、公明3党の合意を破棄することになる。当然、(近いうち)の解散も白紙だ。」と吼えている。
大敗が予約されている民主党の議員どもは、ありがたい延命理由が出来たと大喜びだ。
まあ、選挙になってもアホな候補者しか出馬しないのだから、無駄な金は使わずにいてほしいものだ。

何せ、総選挙を1回実施すると、800億円もの費用が要るのだから…。
posted by 8ちゃん at 16:06| Comment(11) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月26日

大阪ミステリーゾーン(その4)

「大阪コリアタウン 猪飼野編」

「いかいの」と読む。

正確には、現時点において猪飼野という地名はない。
現在の地名では、東成区の「玉津」「東小橋」、生野区の「鶴橋」「桃谷」「中川」「中川西」「勝山北」「勝山南」「舎利寺」「田島」といった地区が猪飼野である。
つまり、猪飼野は、かなり広範囲を指す地名なのであるが、その中心は、鶴橋駅から南南東へ約1.5キロ、JR桃谷駅からだと、東に約1キロにある御幸通商店街であり、大阪で「猪飼野に行く」といった場合は、御幸通商店街界隈を指す場合が多い。

この地域は、飛鳥時代から、朝鮮半島からの移住者が多く、この付近一帯を百済郡と呼んでいた時期もあるのだ。
また、現在、生野区の中心を流れる平野川の旧名称も百済川であり、昔から、朝鮮・百済王朝の影響が強い地域であることが分かる。
日本書紀にはこの付近を「猪甘(いかい)津」とした表記があるほか、当時の朝鮮からの移住者が、豚を飼う技術に秀でていたことから、この「猪飼野」という地名がついたという説もあるのだが、今は、この付近に養豚業者はいない。

1919年に、この平野川(百済川)の大改修工事が行われた。
その頃、開通した大阪と韓国の済州島を直行で結ぶ定期船便に乗って、多くの朝鮮人が猪飼野地区に移り住んだのだ。
因みに、この船の名前は「君が代丸」と言ったそうであるから、1910年の韓国併合後の日韓両国のパワーバランスを覗わせる船名であろう。

松下幸之助が貧乏街工場を初めて持ったのがこの猪飼野であるし、鶴橋の薬局「福田薬局」で生まれた司馬遼太郎が、初めて勤務した出版社も猪飼野の「新世界新聞社」である。
和田アキ子の実家の道場「金海道場」は鶴橋にあるが、跡を継いだ実兄の道場は猪飼野にあるのだ。

昭和40年代後半、和田アキ子の実家である「金海道場」において、大同山又道というプロレスラーが修行していたが、この大同山又道の本名は高ギョンテクであり、その娘こそ、現在の北朝鮮の最高権力者である金正恩の実母である高英姫(日本名:高英子)なのである。
後に北朝鮮に移り住んだ高英姫は、平壌芸術大学を卒業し、万寿台芸術団に入って舞踊家として活動していたが、その美貌から「喜び組」に選ばれ、そこで金正日に見初められて、3番目の妻となり、そして、例のネクラブタ、金正恩を生むのである。
この高英姫の大阪での実家が猪飼野にあったのだ。

さて、この猪飼野の中心が、御幸通東商店街、御幸通中央商店会、御幸通商店街(西商店街)の3つの商店街から形成される商店街である。
鶴橋商店街のように駅前にあるわけではないから、そこへ行くには少し歩くことになる。
アーケードなどないから、体の弱い方には、この季節はお勧めできない。
因みに、「みゆき通り」という名称は全国にあり、銀座みゆき通りなどのように、天皇や皇族が行幸したことを名前の所以としているケースが多いが、この猪飼野の地に行幸されたのは、仁徳天皇らしい。

生野区の住民約12万人のうち、在日韓国・朝鮮人は約3万人であるが、日本人の中には韓国・朝鮮籍から、日本に帰化したものもおり、2005年頃までは、全国で毎年約1万人が帰化していた(現在は毎年5〜6千人程度)ので、帰化者を含む「在日系」という見方では、その構成比はさらに高くなる。
街全体が在日の文化・生活に馴染んでおり、例えば、大阪市立御幸森小学校のすぐ西隣には、東大阪朝鮮第4初級学校があって、同じ町内、隣家に住む子供達が、別々の小学校に通うといったことは「日常」なのだ。

こんな猪飼野においても、さらに、この御幸通商店街付近では、在日系の比率は高まる。
鶴橋商店街の900店舗に比べると、御幸通商店街は150店舗程度で小規模ではあるが、鶴橋商店街が、「韓国の店が多い日本の商店街」ならば、御幸通商店街は、「日本にある韓国商店街」なのだ。

百済門と書かれた門を潜ると、御幸通商店街(通称西商店街)だ。
ここから、中央商店街を経て3つめの東商店街までの約500mの間、鶴橋商店街のように複雑な迷路ではなく、一直線の商店街である。
西商店街は、比較的日本の商店街に近いが、中央や東商店街に来ると、ここは韓国なのだ。
日本語と、ハングルと、ハングルをカタカナで書いた看板がやたら目に付く。
食堂はシクタン(식당)だし、トイレはファジャンシル(화장실)だが、そんなものは覚えなくても良い。
忘れてはいけない。
ここは、日本なのだ。

とにかく、精肉店や焼肉店など食関係の店が多く、中でも、チヂミの店とキムチの店が多い。
キムチなどは、鶴橋商店街で同じものを買うよりも20%〜50%安いような気がする。
例えば、白菜キムチ1/2が300円だったりするのだ。
特売だろうか、ニラだけのチヂミは、50円で売っていた。

中央商店街まで行くと、異文化交流の家というのがあって、これは最近できたのだろうか。
韓国物産の陳列と販売をしているので便利だ。
ただし、公的な施設ではなく、韓国食材販売大手の徳山物産のアンテナショップのようである。
このあたりもご多分に漏れず、KーPOPや、韓流スター関連のグッズを売る店も増えてきている。
この商店街では、毎年11月に祭りが行われるそうだが、私は見たことがないので、コメントできない。

休日は活気のある商店街だが、路地に入ると怪しげな雰囲気もあるし、暴力団関係者も多いので、注意が必要だ。


今回の、大阪ミステリーゾーンは、今回で一旦、終了である。
今回取り上げた西成にはもう少し書く事があるし、北区中崎町や東成区の今里、西区の松島遊郭や難波の旧新歌舞伎座裏の話、大阪の暴力団事情など、記事になりそうなことはまだまだあるので、またの機会に書いてみたい。

この記事を読んだ何人かが、大阪へ行ってみようと思っていただけたであろうか。
posted by 8ちゃん at 15:41| Comment(23) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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