あなたのひと押しで第1位へ
コメントが、書き込みにくい場合は、下のFC2版からお願いします。

2012年08月22日

大阪ミステリーゾーン(その3)

「大阪コリアタウン 鶴橋編」

日本に定住している外国人は、その数208万人。
どの国からの移住が一番多いのか。
2007年までは韓国、朝鮮人が第1位であったが、最近では中国人が最も多いのだ。
1991年に韓国、朝鮮人の69万人に対して、中国人は17万人しかいなかったものが、2011年には、韓国、朝鮮人が54万人で、中国人は、67万人も日本に定住しているのだ。
まあ、韓国、朝鮮と中国の人口の差を考えると、致し方ない気もするが、そういえば、大阪の地下鉄の案内など、数年前までは@日本語、A英語、B韓国語だったのに、現在では中国語でも案内をしているのを思い出した。

ただし、中国人は東京に多く住み、大阪ではやはり韓国、朝鮮人が依然として多いのだ。
中国人     東京⇒17万人  大阪⇒5万人
韓国、朝鮮人  大阪⇒13万人  東京⇒11万人

そして、大阪の場合はこの韓国、朝鮮の人たちの大半が、大阪市内、それも生野区と東成区に集中している。
東京で言えば、新宿の大久保や百人町である。
大阪府全体での韓国、朝鮮人の割合は、約1.7%(これでも全国的には高い)であるのに対し、生野区では、区内の人口の25%が韓国、朝鮮人である。

これら、韓国、朝鮮人が生野区に多く定住している理由は、日本統治時代の強制連行など、政策的なものや、経済的理由からの移入、朝鮮戦争時の難民としての移入など、多々考えられるが、1920年に生野区を流れる平野川が氾濫して、その改修工事のため、済州島から労働力を召還したとする説や、済州島内での内乱の影響との説もある。
いずれにせよ、生野区に行けば、そこらじゅうに、金さんや李さんが居て、「金さーん」と呼べば、即座に5〜6人くらいが振り向くのである。

さて、この大阪に根付いた韓国、朝鮮人は、生野区を中心に独自の文化を花開かせている。
今日は、そんなコリアタウンの歩き方をみていこう。

生野区のコリアタウンは大きく分けて2ヶ所である。
鶴橋地区と猪飼野(イカイノ)地区である。

まずは、鶴橋に行ってみよう。
JR大阪環状線、近鉄大阪線、近鉄奈良線、そして地下鉄千日前線がすべて停車する「鶴橋」駅から、降りると、いや、正確には駅のホームに立った瞬間から、そこらじゅうで焼肉の匂いがしてくるのが、鶴橋駅である。
駅の南方約2キロ先に、「つるのはしの跡」という史跡があり、これが日本最古の橋らしい。
その橋の周辺に鶴がたくさん飛来していたので、鶴橋という地名になったそうだが、日本書紀に書かれていることは、私はあまり信用していない。
戦後の闇市から発展したこの商店街は、900店舗が店を構える大商店街へと発展していったのだ。

今でこそ全国にチェーン店も含め、焼肉屋は星の数ほどあるのだが、この鶴橋は焼肉発祥の地である。
戦前、鶴橋の朝鮮人女子従業員が、当時、捨てられていた臓物肉を焼いて食べたのが焼肉の始まりだといわれている。
いわゆるホルモンである。
臓物肉は捨てるのだから、放るもん⇒ホルモンと言うわけだ。
店舗としての「焼肉屋」を始めたのは、明月館とも食堂園とも言われているが、少なくとも、赤身の肉を焼いて食べるのは臓物肉を食べ始めた後のことなのである。
大阪ではホルホン(てっちゃん)、アカセン、丸腸など内臓肉を「白もん」と呼ぶ。
一般的な、カルビやロースよりも、こっちの方が好まれることも多い。

鶴橋駅の西出口を出ると、そこは焼肉屋ワールドである。
いったいどれくらいの焼肉屋がここに店を構えているのだろうか。
人気店舗は、吉田、鶴一(ツルイチ)やアジヨシである。
昔、吉田などは、韓国系信用組合に融資を申し込んだが、担保がなかった。
しかし、その店で食事をした当時の信用組合の理事長が、タレの味に感心し、「このタレの味を担保に融資しましょう。」と言ったそうである。
吉田は、今では店舗ビルを構える大きな焼肉店に成長している。

鶴橋商店街を歩くと、チョゴリを売る店や、チヂミを売る店、キムチ専門店のほか、韓国物産品を売る店などがビッシリと並んでいる。
青果や鮮魚の店もあり、2駅難波よりの日本橋駅にある黒門市場と何等変わらないものも多い。
街にハングルの看板が溢れているだけで、異国情緒を味わえる人もいるだろう。
チヂミは、100円〜300円(具材による)で好みのものをその場でパクつけばよい。
キムチなら、有名な豊田商店で買えば失敗はないが、自分の気に入った店を探してみるのも楽しいものだ。
白菜キムチを買うポイントは、「浅漬けをくれ」ということだ。
販売単位が大きい(白菜なら最低1球の1/4とか1/2)ので、浅漬けを買って、冷蔵庫に入れたくらいが食べごろなのだ。
因みに、韓流ショップもあるので、ご婦人方はご安心を。

とにかく複雑に入り組んだ、6つの商店街の複合体なので、あっちこっちにある案内図を見るか、予めネットで調べておくと良い。
ただし、6つの商店街が別々に、自分の商店街だけのマップを作っているので、注意が必要だ。
また、気をつけたいのは、店舗がない路上販売の化粧品やブランド品で、これらは殆どが偽物を販売する業者であるから、騙されて悔しい思いをしないようにしたい。

それでも、鶴橋は、日本に溶け込んでいる。
そんな鶴橋よりも、もっと韓国旅行の気分を味わいたいあなた。

次回は猪飼野にご案内しよう。

次回「大阪コリアタウン 猪飼野編」に続く
posted by 8ちゃん at 17:15| Comment(38) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月21日

大阪ミステリーゾーン(その2)

「阿倍野界隈編」

最初に断っておくが、大阪市阿倍野区は平和な街である。
萩之茶屋や新今宮の話の流れで、他府県の方は、間違った印象を持ってはいけない。
特に、北畠、帝塚山といった地区は、大阪市でも屈指の高級住宅街として名高い。
因みに、私の尊敬するK先輩は確か阿倍野区のご出身である。
日本最大のゴルフ場グループの専務取締役という要職であられたK先輩の手前、エエ加減なことを書くと、後でどのような厳しいご指摘を受けるかもしれないので、緊張するのである。

有名な辻調理師学校本校のある阿倍野だが、最近では、近鉄阿部野橋駅周辺に、フープやキューズタウンといった大型商業施設も出来て、若者とファッションの街になっているのだ。
まあ、中には、キューズモールのフードコートで、酒を飲む豪の者もいるのだが…。
ただし、近鉄阿倍野橋周辺がこのように健全な街になったのは最近のことで、ちょっと前までは、「阿倍野銀座」周辺から隣接する西成区までは、浮浪者が溢れていたし、今日の主役である遊郭の飛田新地へ行くには、地下鉄なら動物園前、鉄道ならJR天王寺や近鉄阿部野橋駅が一番近いのだ。

昔、大阪の市街地の南限は、難波の千日前であった。
千日前には、斎場と墓地があり、そこから南方は農地か荒地だったのだ。
大阪市の市街化が進み、千日前の斎場や墓地は、阿倍野へと押しやられる。
豪族であった阿倍氏の名を地名に残した阿倍野は、陰陽師で有名な安倍晴明が生まれた地との伝承があり、今も、晴明通という地名が残されている。
因みに、千日前にある現在のビッグカメラの場所にあった千日デパートが、火災により、多くの犠牲者を出したのは、千日デパートの敷地が、斎場や墓地であったためとの説があるのだ。

阿倍野区の西端、大阪市立大学付属病院の付近が西成区との区界である。
ここから西は、西成区の山王町、太子町となっていて、暴力団本部事務所が8ヶ所もある武装地帯だ。
大阪には、昔から多くの暴力団が存在したが、現在では殆どが山口組の傘下となっている中、この大阪市西成区山王1−11−8には、東組という構成員、準構成員合わせて300人の暴力団の本部があり、山口組に従わずに独立独歩で活動をしている。
武闘派として知られる東組は、山口組や当時の酒梅組との数々の抗争を生き抜き、現在も独立組織としてその存在感を示しているのだ。
各暴力団事務所が、暴対法の規制の中、○○組といった看板を外しているが、ここだけは今でも「東組」とか「滝本組」といった看板を掲げていることからも、この組織の強靭さが窺える。

この太子の東側が飛田新地のある山王町なのである。

山王町の南側、山王町3丁目付近には、「料亭」と称する、間口2間(約3.6m)程度の2階建の家屋がびっしりと並んでおり、その数約150店舗である。
「料亭」といっても料理を食べに来る客などいない。
ここでは、公然と売春が行われているのだ。

この地域、飛田新地は、今でこそ道路に面している箇所が何箇所かあるが、昭和40年代までは出口が1ヶ所の袋小路であったようだ。
遊郭という特殊性から、遊女の逃亡を防ぐ目的で袋小路にしてあったのだ。
道路の両側に連なって並ぶ店の中には、きれいな着物や洋服を着たお姉さんと、その横にはやり手ババアのような、おばちゃんが座っている。
照明のせいだろうか、お姉さんはみんなベッピンさんに見えるのだ。

↓こんな感じ(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=KKQOamvpyYQ

やり手ばあさんが、「寄ってってやー」とか「ええ子おるでー」とか懸命に通行人を店に入れようと誘いをかけている。
私のような、頑健な意思を持った理性ある人間でないと、ふと、店に引き込まれてしまうのではないだろうか。
この綺麗なおねえちゃんたちは、昔は借金の返済のために、ここへ売られてきたような者が多かったようだが、今ではビジネスとして勤めている者も多いようである。
念のため、この情報は、知人からの伝聞であることを申し添える。
このような、「遊郭」と呼ぶのに相応しい、古典的なスタイルの売春方式は、この飛田新地の他には、同じ大阪市の西区の九条にある松島新地以外にはないのだ。
ある意味、貴重な文化遺産といえるのだろう。

このように、大っぴらに売春行為が行われているのに、警察は摘発しないのだろうか。
パチンコ屋の懸賞買いと同じで、暗黙の了解が得られているとの説もあるが、あからさまなこのような現状を見ると、不思議に思ってしまうのだ。

もっとも、摘発が全くないのではなく、この業界のボスに逆らったケースなど、その店だけが警察の摘発を受けるといった話も聞いたので、警察との癒着もあるのだろう。

この誘惑光線が飛び乱れる中を南へ進むと、そこには「鯛よし百番」という本当の料亭がある。
私の目的はこの「百番」なのである。

百番は、1912年に遊郭として建設されたものが、現在は純粋な料亭として大阪市民の絶大なる支持を得ているのだ。
何と言っても、その建物のレトロ感や、内装の豪華さは他に類を見ない素晴らしさである。

http://img.4travel.jp/img/tcs/t/album/lrg/10/27/48/lrg_10274887.jpg
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/uxoru/20061122/20061122221546.jpg

鍋料理が中心で、料金は5000円くらいなのだが、競争が激しくて予約が取れない。
私も、過去には何回か行っているが、こちらの日程よりも、「予約が取れた日」が優先されるのだ。

百番でほろ酔い気分になった後は、またしても誘惑に打ち勝ちながら、例の「お兄ちゃん、寄ってらっしゃい」コースを駅まで歩くことになる。
何度も言うが、私のような強靭な理性ある意思を持った人間以外は注意が必要なのだ。


次回「大阪ミステリーゾーン(その3)」に続く
posted by 8ちゃん at 17:34| Comment(16) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月20日

大阪ミステリーゾーン(その1)

この夏、どこへも出かけなかったあなた。
大阪へぶらっと来てみてはどうだろうか。
今日は、雑誌などの観光情報にはなさそうな、大阪の観光?ポイントをお教えしよう。

近畿在住の皆さんは、JR、阪急、阪神、近鉄、京阪、南海と、あらゆる交通網が大阪に向って繋がっているので、大阪へ行くことはそれほど大した問題ではない。
近畿以外の皆さんにとっても、1度や2度は大阪へ来たこともあるだろう。
しかし、大阪城や道頓堀、通天閣や海遊館といったメジャーな施設だけを観て、たこ焼きかお好み焼き、場合によっては鶴橋での焼肉が大阪の全てだと思っているあなた。

いやいや、大阪はもっと奥が深いのだ。

これから、何ヶ所か、大阪の裏側をご紹介していこう。

「萩之茶屋〜新今宮編」
北とミナミという大阪の2大繁華街のうち、ミナミの中心である難波から、南海電車の各駅停車に乗ると、1つ目が今宮戎駅、2つ目が新今宮、そして3つ目が萩ノ茶屋駅である。
この「今宮」とは今宮戎神社であり、「萩之茶屋」という地名は、その昔、萩の花に囲まれた茶屋がこのあたりにあったことに由来するらしい。
そんな、奥ゆかしい地名ではあるが、現在のこの地区は、路上生活者が溢れ、そこらじゅうで覚醒剤が取引され、違法賭博の常設場があっちこっちにある街なのだ。

元々、このあたりは、「釜が崎」とか「あいりん地区」とか呼ばれている地区で、日雇い労働者が多い街なのだが、この不況で仕事もなく、生活保護受給者が大阪市内でも特に多い地域である。
毎月初、1日に支給される生活保護費を握り締めた者は、朝から開いている飲み屋で安い焼酎を飲み、飲んだ勢いで暴力団が経営する違法賭博で金を巻き上げられるのだ。
中には、覚醒剤(末端価格で0.1グラム8000円)に走る者もいる。
因みに、新今宮駅横のファミリーマートのトイレには、「便器に注射器を流さないでください。」と書いてあるのだから、覚醒剤はこの街では「日常」なのだ。
そして、月の半ばには、酒と博打などで生活保護費を使い切った生活保護費受給者は、病院へ行く。
病院で適当な症状を言って薬をもらい、暴力団関係者などにそれを売るのだが、この中には、向精神薬なども含まれる。
薬を売ることは勿論、簡単に大量の投薬を月に何回も処方する、金さえ儲かれば何でもするアホ医者こそ、その頭を医者に診て貰えといいたいのだ。
税金が使われる生活保護費が暴力団の貴重な収入源になっている現状を国会議員どもは知っているが、それには手を打とうとはしないで、本当に生活が困っている人への給付を値切っているのだから、腹が立つ。

こうして仕入れられた薬は、駅前から架線に沿って延々と並ぶ露店に並べられる。
道路を不法占拠した無許可のこの露店では、何でも売っている。
缶詰やお菓子といった食べ物から工事作業衣や、違法DVD、場合によっては片方だけの靴や、他人の名前の入った上着など、入手経路が怪しいものは勿論、明らかに盗品である自転車が、塗装を変えて1台3,500円で並べられているのだ。
自転車を盗まれた者は、ここで盗品を安く買って、またそれを盗まれる。
究極のリサイクル、エコではないか。
そのほかにも、JRの切符から、偽ブランド物のバッグまで、販売物は多岐にわたるのだ。

何と怖そうな街だと思ったあなた。
しかし、生活するには中々いいことも沢山ある街なのだ。

特に、この付近では、他のものも含め、物価が極端に安い。
自動販売機のコーヒーやジュースは、50円〜60円が相場である。
ただしコーヒーの銘柄は一番有名なものでも「サンガリア」である。
串カツや串焼きホルモンは、この付近の相場では、1串60円(通天閣では100円であり、かなり激安)なのだが、新今宮から動物園前に向う道沿いの「大万」という店に行けば、なんと30円なのである。
http://etekichi.seesaa.net/image/050402daimanmenu.JPG

この付近で住民の絶対的な支持を得ている「スーパー玉出」では、ごはん1Pが80円で、昆布の佃煮や鮭がつくと100円だ。
ただし、串焼きホルモンの原材料や、スーパー玉出の生鮮品の品質に関しては、コメントを避けたい。
因みに、スーパー玉出の社長の愛人(夫人ではない)は、岸里店にいるが、機会があれば探していただきたい。
特徴は、タテ×ヨコがそれぞれ150センチくらいで、トトロによく似た…。

朝から、カラオケテントから歌が響き、夜は路上で寝るホームレスが死体に見えるこの街は、西成警察署の管轄なのだが、数次にわたり発生した暴動のため、この警察署の外観はまるで要塞である。
出入りする警察官もそれなりの風貌のものを配置しているようで、私服だと暴力団員の方が可愛く見えるくらいの気合の入った顔をした刑事が出入りしているのだ。

遠くから大阪見物に来たあなた。
宿泊の心配をしているのではないか。

大丈夫、新今宮、萩之茶屋周辺では、「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所が山ほどあるのだ。
フロ、トイレは共同だが、個室、クーラー完備、テレビつきで一泊800円が最安値で、最高値クラスでも2000円である。
ただし、元々は日雇い労働者のための施設だから、宿泊人のメンバーは魑魅魍魎クラスも多数いるし、極安の部屋など、鍵はついているが、過去には、前の宿拍者が合鍵を作って部屋に侵入し、盗難にあったケースもあるので、部屋を出るときは荷物を持つのが鉄則だ。
勇気さえあれば、安く宿泊できるのだ。

何?
観光スポットがない。
いやいや。
少し歩けば、大阪市が世界に誇るスーパー銭湯である「スパワールド」がある。
入浴料は、通常1500円なのだが、何故か、ずっと1000円で入れてくれるのだ。
そして、スパワールドの南出口は大阪市立天王寺動物園がすぐ目の前だ。
この地域の人間を見てから、動物園に行くと動物の方が何故か人間らしく見えるのが不思議だ。

そして、動物園を横目に阿倍野方面へ歩けば、そこは飛田新地と呼ばれる遊郭なのである。


以下、「阿倍野界隈編」に続く
posted by 8ちゃん at 15:56| Comment(20) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事のランキングはこうなっています。⇒ひらめき
ご訪問、ありがとうございました。またのお越しをお待ち申しあげております。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。