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2012年09月22日

いじめ列島 自衛隊編(2)

人事院が調査した国家公務員の自殺者数という統計がある。
データはちょっと古いが、2001年から2008年までの国家公務員の自殺者数を10万人当りの指数で比較したものだ。
それによると、国家公務員の平均では10万人あたり19.2人の自殺者が発生しているのに対し、陸上自衛隊は37.0人、海上自衛隊は36.3人と上位1位、2位を独占しているのだ。
自衛隊の中で自殺者が一番少ない航空自衛隊でも平均を大きく上回る24.1人が自殺している。
さらに、自衛官の年間自殺者は、ここ10年間、毎年100人を越えるといった異常な状況になっているのだ。

平成11年には、海上自衛隊佐世保基地の護衛艦「さわぎり」の艦内で、男性の3等海曹(自殺当時1等海士)が自殺した。
両親が国に慰謝料の支払いを求めて訴訟を起こしたが、遺族は訴状の中で、自殺者の上司からのいじめが続き、「海の上ではだれかいなくなってもわからない」などと脅されたと主張している。
この裁判は、控訴審まで争われたが、福岡高裁は「上司の侮辱的な言動が自殺の原因」と断言して、自衛隊内のいじめ存在を認める判決を下している。
このケースでは、国もいじめを認め、当時の防衛省幹部が両親に謝罪した。

陸上自衛隊でも、平成20年に、仙台駐屯地で勤務していた20代の男性陸士長が自殺したが、遺族が国を訴えた訴訟で、遺族側は「先輩隊員2人に目や口にテープを巻かれたうえ、後ろ手に縛るなどの暴行を受けたのが自殺の原因だ。」と主張している。
この訴訟は、和解となったが、国が和解に応じて金銭を支払ったということは、いじめが実際に存在したということを国が認めたからである。

自衛隊内でのいじめについては、実は、防衛省自身もその実態をある程度把握しているようだ。
各省庁は、毎年、懲戒処分など職員の不祥事と、それに伴う懲戒などの処分を発表しているが、防衛庁の2003年から2006年までの懲戒処分のうち、隊員間で「私的制裁」を行ったとして処分された事例が92件にも達するのだ。
さらにもっと酷いことに隊員間で「傷害または暴行脅迫」が行われたことに対する懲戒処分は291件もあるのだ。
これらは、いわば、身内の調査であるから、氷山の一角である可能性が高く、実態はもっと悲惨なものなのかもしれない。

これらを原因とする自殺の中には、駐屯地内の武器を使用して自殺した例もあり、自衛隊の正式装備であるM9(エムナイン)と呼ばれる短機関銃をフルオートにして自殺した例などは、発射場所によっては他者への凶弾と化す可能性もあったのだ。

このような、自衛隊におけるいじめの原因は、抑圧された自衛隊内の集団生活や、班と呼ばれるグループ内に「いじめ対象者」を作ることで班内のまとまりを強める狙いがあるとも言われている。
いわば、人身御供、生贄としてのいじめが行われている可能性があるのだ。

自衛隊は、上官、先輩隊員には絶対服従である。
自衛隊での在籍期間がものをいい、新参者は奴隷と同じという世界である。
そんな、鬼のような先輩隊員と同じ部屋で集団生活をして、寝泊りも同じなのだ。
訓練が終わっても駐屯地内にいる限り気が休まる暇は無いが、外出するにも制限がある。

このような実態が徐々に、明らかになってきても、国は有効ないじめ抑止策を出すことが出来ないでいる。
ドイツなどでは、軍の自殺者は少ないが、それでも、軍事オンブズマンという制度を作って、あらゆる悩みを聞く制度が出来ているが、日本ではそのような制度はない。

今日、この時間にも、自衛隊内ではいじめが行われているのだろう。
そして、そのいじめに怯える隊員は、国を守る前に自分自身を守らなければならないといった悲惨な状況におかれているのだ。

中国、韓国の脅威が現実のものとなってきた今、自衛隊は内部にそのような問題を抱えている場合ではないのだが…。

posted by 8ちゃん at 18:00| Comment(26) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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