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2012年10月24日

オムライス

オムライスが好きである。

チキンライスを薄く焼いた卵焼きで包んだ、あのオムライスである。
今流行の、柔らかい、ぐちゅぐちゅのオムレツのようなものをライスの上に載せて、割り開いて食べるようなものも、生意気にオムライスを名乗っているようだが、そんなものは所詮「バッタもん」である。
そんなバッタもんが、「私も間違いなくオムライスですから」と認知を求めてきたとしても、血液鑑定をするまでもなく、裁判所は訴えを棄却するに決まっているのだ。
場合によっては、オムライスの名誉を毀損したとして、損害賠償請求を提起しても良いし、検察に名称詐称罪や詐欺罪で逆に訴えても良いのだ。

オムライスは、古びた洋食屋とか、店頭の陳列サンプルにホコリが被っているような街の食堂で食べるのが一番良いのだが、これを自分で作ることになると、この薄く焼いた卵焼きで、チキンライスを包む技術がなかなか難しい。
誰もが、これに挑戦しては失敗し、最終的には「フライパンが悪い。新作のT‐falがあれば、こんなことはない。」などと言って、日本の警察のようにフライパンに冤罪を被せてしまうことになるのだ。

皿を上から被せて、ひっくり返すといった荒業もあるようだが、最終的に形になっていれば良いと言ったこの発想こそ、かつて、技能オリンピックにおけるメダルを独占していた技術大国日本が、現在は、韓国や中国に追い抜かれている要因になっていることに早く気付いて欲しいものである。

中には、オムライスの作成途中の段階から「これは無理だ」と悟って、無残にも、ぐちゃぐちゃになった卵焼きとチキンライスを混ぜ込むという暴挙に出た挙句、完全に未知のメニューに変身させたのにも拘らず、それでも「オムライスよ。」と言い張る美熟女も居るようである。
しかし、そのことに関して、文句のひとつも言おうものなら、か弱い私など、全身骨折とか頭蓋骨陥没により、当分の間、このブログを休まざるを得ないのは十分承知しているので、ここは、黙秘権を行使したい。

さて、オムライスの卵焼きで包まれた中身は、チキンライスでなければならない。
鶏、タマネギをケッチャップ味で炒めるのが原則であるが、グリーンピースを入れるのを忘れてはいけない。
包まれた卵焼きをスプーンで破ったとき、この数粒の緑色のアクセントがオレンジ色の中で輝いてこそ、感動が生まれるというものだ。
グリーンピースが嫌いだという人も多いのだが、そんなひとは、エンドウ豆でつくられているサッポロドラフトワンは飲んではいけないし、「遠藤」という姓の相手とは結婚できないという不幸が待っているのだ。

オムライスの中身については、最近の傾向として、デミグラスソースやクリームソース、チーズがやたら入ったものなど、具材の種類も多岐にわたっているようである。
しかしながら、この風潮は、ケチャップ固有の権利を侵害する、侵略行為であり、韓国や中国の暴挙に近いものがある。
あまり度が過ぎると、国際司法裁判所に提訴することも視野に入れる必要があるだろう。

このように、何もかも素晴らしいオムライスではあるが、難点もあるのだ。
これを食べ始めると、最初のうちは、卵焼きに包まれたその形がしっかりしているから、スプーンでサクサクと削っては口に運べるのだが、これが終盤になると、残った部分をスプーンで掬うには高度な技術が要求される。

掬おうとした卵焼きの端っこや、僅かばかり残ったチキンライスが、スルスルスルッとスプーンから逃げて、上手く捕まらないのだ。
それが続くと、いかに温厚、冷静、気品漂うこの私でも、イラッとしてしまうのだ。
空いている方の手の指で、ライスを押さえるなどのヘルプしたいのだが、周りの客に「ふんっ、下品なやっちゃな」と思われたくないという心理も働く。
結局、最終的には、指の発動を得て残さず食べるのだが…。

こうして、オムライスを何とか最後まで食べ終わったアナタ。
この時点において、アナタの口の周りが、ケチャップでオレンジ色に染まっていることを忘れてはならない。
ナフキン(ナプキンではない)で、口の周りを拭ってから店を出ないと、道行く人が、オレンジ色の口の周りを見て、「ちょっと、あのひと、口の周りに口紅滲んでるで。真っ昼間から、きついことキスしたはったんやわ。そうかして、いやらし顔してはるわ。」などと揶揄されるに違いないのだ。


さて、この記事を見て、オムライスを食べたいと思ったアナタ。
そんなアナタが、ポチしてくれて、ブログランキングがUPするようなら、次回は、「焼きそば」を書いてみたい。
posted by 8ちゃん at 15:00| Comment(18) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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