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2012年10月27日

焼きそば (3)

さて、いよいよ、本格ソース焼きそばの調理が始まろうとしている。
フライパンの準備はOK?

フライパンを熱したら、適量のサラダ油を入れて、豚バラ肉を焼く。
豚肉は「焼く」のである。
炒めるのではない。
箸でフライパンに広げて置いた豚バラ肉は、芳ばしい匂いがするまで、動かしてはならない。
ここで、炒め物のようにグルグルグルグルっと混ぜると、肉から余分な水分が出て、煮物に近い結果となるのだ。
この段階では、塩や胡椒も振りかけてはいけない。
塩は最後まで使わないし、胡椒は約1分でその香りが飛ぶので、最後の最後に投入することが、国連安全保障委員会で決議されているらしい。

菜箸を駆使して裏表をこんがり焼いた豚バラ肉は、皿などに取り出して、次にキャベツを入れる。
キャベツも、あまり触らずに、じぃーーーっと両面を焼くと、またまた、芳ばしい匂いがしてくるのだ。
キャベツは量が多いので、裏表を焼くのは難しいが、そこは叡智を絞って取り組んでいただきたい。
ここで、投げやりになって、「まあエエやん。」といった安易な考えで、野菜炒めのようにグチャグチャとかき回してしまうと、今までの苦労が全て水泡と化すのだ。
それは、ドミノを残り10センチのところで、猫やアホ犬に倒された人なら誰でも分かるような、悲劇なのだ。

焼けたキャベツをフライパンから取り出したら、次に、そば玉を600Wのレンジで1分間「チン!」(注:股間でもなければ、犬の芸でもない。)して、そば玉の硬直を緩和する。
お気付きだろうか、麺は決して、水や湯でほぐしてはいけないのだ。
そんなことをしたら、もはや焼きそばではなく、水分過剰の焼きそば風「そば煮」が出来てしまうのだ。

レンジで「チン!」して、ほぐれ易くなったそば玉は、油を引いたフライパンに入れて広げる。
ここでも、麺を置いたら、じぃーーーーーーっと待つのだ。
両面を「焼きすぎたかな」と思うほど焼いても、不思議にも麺が焦げることはない。
そのうちに、適度の焦げ目がついて、芳ばしい匂いがしてくる。

何度も言う。
我々が作るのは焼きそばなのだ。
炒めそばでも、煮そばでもないことを再確認したい。

麺が焼けたら、豚バラ肉とキャベツを戻し入れて、少し混ぜる。
ここで、紅ショウガを刻んで入れるというプロの奥義もあるのだが、関西以外では紅ショウガの入手が困難であると聞いたこともあるので、敢えて、ここでは書かないのだ。
麺、豚バラ肉、キャベツがある程度混ったら、ここで粉末ソースの登場だ。

この粉末ソースという優れものは、液体ソースでは出せない風味が満載されているのだ。
これを考え出した人は、iPS細胞に匹敵する世紀の発見なのだが、ノーベル科学委員会の委員達は、焼きそばを食べたことがないので、やむを得ないだろう。

粉末ソースが混ざったら、ここで、胡椒を投入して、焼きそば全体をフライパンに広げて、裏表にさらに焼き目をつける。
そして、最後に、家にあるウスターソース(イカリソースが望ましいが、何でも良い。)を4〜5滴、フライパンに直接落として、ソースが焦げた香りをプラスする。
あまり、液体ソースを入れると、折角のぱりぱり感が台無しになるので、5滴以上入れた人は、後で始末書を提出していただきたい。

これで、究極の本格ソース焼きそばが完成するのである。

こうして出来上がった本格ソース焼きそばは、アナタを、まるで夢の国「大阪国」にでも居るかのような、深い充実感と、口いっぱいに広がる幸福感へといざなうのである。

軽く焼いた目玉焼きを焼きそばの覆うようにトッピングしても良い。
青海苔や紅ショウガを思い切り降りかけてもよい。ただし、かつお節は、ソースを吸い取りすぎるので、注意が必要だ。
焼きそばの食べ方には、国際的なルールなどないのだ。

さて、この記事を見て、「明日は、焼きそばでも喰ってみるか。」と考えているアナタ。
「焼きそばのネタで、長々と3日も引っ張りやがって。」と思っている京都のN先輩や神戸のK先輩。
そして、「最後まで読んだけど、大したことないやん。」とご不満のアナタにも。
焼きそばに一番合うトッピングがビールであることをそっと教えて、この項を終わりたい。

posted by 8ちゃん at 16:00| Comment(45) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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