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2012年11月28日

電気代、何で上がるねん!(2)

昨日、日本の電力会社が購入している天然ガスの価格が高すぎることを書いた。
勿論、全米にパイプラインが敷設されているアメリカが、ある程度安価になるのは、分かるが、この差は余りにも大きすぎる。
欧州など、条件は日本と変わらないが、輸入価格は1BTUあたり、8ドル〜9ドルであり、日本の半値だ。
特に、東日本大震災後は、ロシア産を中心に日本向け天然ガスの価格が高騰しており、まさに、「足元をみられた」取引を行っているのである。


日本が、1年間に輸入するLNG(液化天然ガス)は、約7,800万トンだが、この価格差が正常化すれば、電気料金など、値上どころか値下げしてもやっていけるだろう。
関電は、オーストラリア、インドネシアおよびマレーシア、シンガポールと長期契約を締結しているほか、カタール、ナイジェリアからのスポット取引が中心だ。

関電における石油も含めた昨年の燃料費は、前の年の2倍の7768億円に達している。
今回の関電の電気料金値上の根拠となる今期赤字額は2650億円なのだから、燃料費を7分の1とは言わないが、約30%ほど値切れば、赤字など解消するのだ。
韓国並み(日本の半値)に合わせるだけでも、1000億円を超える黒字になるのではないか。

商品の仕入れは、仕入数量が多ければ多いほど値切れるのが鉄則である。
それなのに、これだけの大口需要者でありながら、なぜ、日本には価格交渉能力がないのか。

政府と電力業者がアホだからである。

電力会社の役員や、国会議員は口を揃えてこう言う。
「パイプラインが無い日本は、高い天然ガスを買わざるをえない。」

アホか。

日本と同じ条件の韓国は、天然ガスを日本の半値で仕入れているではないか。
韓国は、ロシアからの天然ガスを日本の半値で輸入しているだけでなく、アメリカからもそれ以下で輸入する契約をつい最近交わしたのだ。
しかも、韓国がロシアから輸入するサハリン2というガス田の天然ガスは、日本がロシアに多額の資金を援助して、設備を整備たから掘削できたものだというから、腹が立つ。
つまり、日本は、金だけは取られて、高い天然ガスを買っているのだ。

交渉がヘタなうえ、日本の天然ガス輸入交渉は、各電力会社がバラバラに行っているというのだから、開いた口がふさがらない。
国も巻き込んで、国家レベルで交渉すべきものを、電力各社が仲が悪いのかどうか知らないが、各社で単独の交渉して、高い金で契約してくるのだ。
まとめ買いすれば、価格はもっと安くなるのに、本当にこいつらはアホだ。


なぜ、こんなことになっているのか。
全ての原因は、以前説明した総括原価方式による電気料金の決め方にあるのだ。

総括原価方式を書いた過去記事
http://senbero8chan.seesaa.net/article/271572877.html?1353976154

この総括原価方式のような、何をやっても電力業者が損をしないで、消費者にツケを回せるシステムは、世界中探しても日本にしかないのだ。
そんな、楽チンな制度に胡坐をかいている電力会社が、知恵を絞って天然ガスを安値で輸入するために汗をかく訳がないのだ。
そんなことをしなくても、天然ガスの値段が上がろうと下ろうと、人件費がどうなろうと、多額の賠償金が出たとしても、その総金額に一定の利益を上乗せして、消費者に請求すればよいのだ。

しかも、電気だけは関電の態度が気に入らないからと言って、他の電力会社が無いのだから、「もう、お前とことは出入り禁止じゃ!」と啖呵を切るわけにもいかないのだ。
勿論、我々も、電気が溢れすぎる現在の生活は見直す必要があるが、今、家から電気がなくなると、たちまち生活できなくなるのだから、実態的に我々は、電力会社の客ではなく、電力会社の下僕なのである。


関電の値上申請に対して、経産省や次期内閣は、根本的な電力業界の温泉体質まで、踏み込んでいくことは無いだろう。
マスコミも社員の人件費の抑制などでお茶を濁すのだろう。

何故なら、電力業界は、自民党にとっては政治資金の最大の供給元だし、民主党の票源の労働組合の主力である。
そして、テレビ番組の提供やCMにおいて、電力業界の公告宣伝費は、自動車業界、家電業界と並んでトップスリーなのだから。


私達も、電気のが当たり前のようにある暮らしからは脱却できなくても、少し優しい光の中での生活を考えてみてはどうだろうか。


陰翳礼讃(いんえいらいさん) 谷崎潤一郎
http://www.kuniomi.gr.jp/togen/iwai/raisan.htm

posted by 8ちゃん at 15:00| Comment(18) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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