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2012年12月04日

マルちゃん正麺

即席麺である。

この即席麺というものは、街のラーメン店で食べるラーメンとは、全く異なる文化をもつ食品である。
ここで言う即席麺とは、袋に入ったものを鍋でグツグツ煮るアレである。
似たような商品に、カップ麺というものもあって、ややもすれば、即席麺と混同される場合もあるのだが、このカップ麺などという代物は、ラーメン界においては邪道である。

そもそも、お湯を注ぐだけで出来上がってしまうという、安易かつ、究極のズボラ食品であるカップ麺の登場が、日本人の勤勉性を衰退させ、現在のデフレや失業率の高止まりに多大なる影響を与えていると、私は睨んでいる。

この即席麺業界に異変が起こっている。

日本国内での即席麺のトップシェアは、安藤百福氏が創業した日清食品である。
安藤百福氏といえば、幼少期に両親を亡くして以降、メリヤス販売、製塩業を経て信用組合理事長にまで上りつめたものの、その信用組合が倒産。
倒産による莫大な負債を抱えたまま、新たに日清食品を創業した人物である。

安藤は、自宅の庭に研究小屋を造って、天井から下がるたった一つの電球の光の下で、早朝から夜中まで一日も休まず、丸一年間研究を続けた結果、1958 年8 月25 日に世界で初めての即席麺「チキンラーメン」を開発することに成功した人物なのだ。

安藤の日清食品は、即席麺業界において、2位の東洋水産(20%)や3位のサンヨー食品(11%)を遥かに凌ぐ40%の販売シェアをもっている。
一時期、チキンラーメンのライバルであったエースコックのワンタンメンは、現在は、チャルメラなど明星食品などの後塵を拝して、シェアが8%と凋落しているのだが、あのワンタンメンに入っているヒラヒラとしたワンタンの皮に哀愁を感じるのは私だけだろうか。

固有商品単品での、売上ではチキンラーメンとサンヨー食品のサッポロ一番が双璧であり、長らくこの2強時代が続いていたのだが、その構図が今年は崩れてきたのだ。

マルちゃん正麺

東洋水産が発売した袋麺の「マルちゃん正麺」が売れに売れている。
同社の広報部によれば、この商品の特徴は、生麺のようなコシのある食感にあるそうだ。
最近太り気味で、自分の腰の位置がわかりにくくなってきたアナタ。
即席麺でも、コシがあるのだから、ここは是非、気合を入れ直してほしい。

マルちゃん正麺は、2011年の11月に発売が開始されたが、年間100億円の販売目標だったのだが、これが200億円に達し、東洋水産では、急遽300億円を投入して生産ラインを増設するらしい。
東洋水産の株価も、この影響で今年の1月に1,819円だったものが、12月3日には2,282円の年初来高値をつけて現在も上昇の気配があるのだ。

このマルちゃん正麺、他の即席麺と何が違うのか。

通常の、即席麺は、麺を油で揚げた乾麺が主流だが、マルちゃん正麺は、生麺を一度ほぐして乾燥させる新技術で生産されているらしい。
東洋水産では、この手法を「生麺うまいまま製法」と呼ぶらしいが、何とも直接過ぎるネーミングであり、もうちょっと、凝った名前はなかったのかと、ツッコミを入れたくなるのだが、ここは我慢しておきたい。

とにかく、この「生麺うまいまま製法」を採用したことで、乾燥麺でありながら、なめらかさとシコシコした食感が出て、これが人気となったらしいのだ。

もちろん、他のメーカーも黙ってはいない。

今年8月には、日清食品が「ラ王」の袋麺シリーズの販売を開始した。
カップ麺の主力である「ラ王」の技術を応用して生麺食感を出した袋麺の「ラ王」は、売り上げ目標を年間100億円に設定している。
サンヨー食品も9月に、袋麺「麺の力」を発売した。
主力商品である「サッポロ一番」の進化系だそうで、こちらの売り上げ目標も年間100億円である。

マルちゃん正麺の東洋水産は、国内での即席麺市場で日清食品に常に負けていたものの、海外市場への進出では、先行している。
現在、アメリカでの即席麺市場における東洋水産のシェアは約60%であるし、メキシコでは約80%が東洋水産だ。
日清食品も、アジアを中心に海外シェアの拡大を目指すが、ベトナムでは、即席麺といえば、エースコックが圧倒的シェアを誇っているほか、ロシアではサンヨー食品が強い。
このほかにも、中国や韓国の食品メーカーの進出もあって、日清食品の世界戦略においては、カップヌードルという世界規模のブランドに頼る傾向が強い。

因みに、日本以外での即席麺の消費国は、ダントツで中国であり、日本の8倍以上である年間423億食が消費されるが、この中国では、台湾の製麺会社である「康師傅(カンシーフ)」社が、50%のトップシェアをもって、ほぼ寡占状態にあるのだ。
同社によれば、中国での成功は、中国人の好みに合ったものを作っているからとのことである。
きっと金色のパッケージや、袋に「尖閣列島は中国のものだ!」とか書いてあるのだろう。

とにかく、即席麺業界は生麺の食感を売りにする3商品、東洋水産の「マルちゃん正麺」、日清食品の「ラ王」袋麺、サンヨー食品「麺の力」が、今後、覇権を争っていきそうである。

そうこうしている間に、日清食品が、サンヨー食品を提訴したとのニュースが入ってきた。「どん兵衛天ぷらそば」や「日清焼そばUFO」などに使用している「縮れていた即席麺をストレートにする製法」をサンヨー食品が、特許侵害して、「サッポロ一番オタフクお好みソース味焼そば」や「サッポロ一番ちゃんぽん」など11商品に使用していたという訴えだ。

この袋麺業界のシェア1位と3位の争いの決着には時間がかかりそうだが、私個人としては、麺は少し縮れていた方が良いと思うのだが…。


因みに、私は未だこのマルちゃん正麺を食していない。
したがって、味に関する感想など書けないのだ。

さらに、どうでも良いことなのだが、私自身は、大阪に本社があるハウス食品の「好きやねん(しょうゆ味)」がお気に入りである。
posted by 8ちゃん at 13:58| Comment(19) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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