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2013年01月21日

主役は誰?

大阪市の桜宮高校をめぐる問題が大きく変質しているように思うのは私だけだろうか。

大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の自殺問題に絡んで、橋下徹大阪市長が、桜宮高校の体育関係2科の「入試中止」を譲らない。
父兄や生徒の一部から、この橋下市長の考え方に対する反発もある中、橋下市長は繰り返し入試中止の必要性を強調している。
「僕は受験生のことを考えて判断した」と橋下市長は話すが、在校生からも「やり過ぎだ」との声は多い。

桜宮高校の体育科とスポーツ健康科学科の定員は、合計で120人だ。
橋下市長は、この120名の入試枠を普通科に振り返るとしているが、体育系2科と普通科ではそもそも受験科目数や配点が異なる。
体育系2科は国・数・英(各50点)の3科目に運動能力検査などの実技試験(計150点)が加わるのに対し、普通科は前期なら国、数、英(各70点)の3科目に小論文が、後期なら3科目に理、社(同)の2科目が加わる。
しかも、体育系2科の入試は、来月2月20と21日であり、すでに1カ月を切っているのであるから、受験対策を間に合わすのは困難だろう。

大阪府下には、桜宮高校のほかに、大阪市立汎愛(はんあい)高校、大阪府立摂津高校および大阪府立大塚高校の3校に体育専門の科が設置されており、大阪府教育委員会では、これら3校の定員を増やす案も検討されているらしいが、学校施設の定員増への対応が困難なこともあって、具体化はしていない。

最悪の場合、このままでは、今回の事件に何等関与していない現在の中学3年生が15歳の受験浪人になる可能性もあるのだ。
その問題に関して、橋下市長は、「入試をやめるといったらやめる。受験生を右往左往させないため、保護者は別の道を考えさせるべきだ」と語り、在校生からの批判に対しては、「在校生は生きているだけ丸儲けだ」といった発言をしているらしいが、もっと冷静になれないのだろうか。
「私の考えに不満なら、選挙で落とせばいい」とも言っているそうだが、橋下市長のロボットで、自身の意思すら持たない「維新の会」の議員が多数を占める議会では、不信任決議が採択されないことを前提での発言は、傲慢としか言いようがない。

今回の問題の本質は、バスケ部をはじめとした体罰の常態化であり、問題への対応を誤った学校当局や教育委員会の保身主義だろう。
そして、その背景には、部活動での勝利至上主義、常勝チームに在籍することでの有名大学への進学といった父兄の思惑といったものもなかったのだろうか。
そして、それが複合したものが、生徒を自殺しか選択の余地がないところまで追い込んだ環境になって、悲劇を生んだのだ。

少なくとも、来月に受験を予定してその日に備えてきた中学生受験生には何の罪もないのは明白だ。

橋下市長は、「問題を黙認してきた過去の連続性を断ち切るために入試を止めるべきだ」との主張だが、それよりも大切なのは、今回の事件の発生原因の究明と責任の所在の確認、さらに再発防止に向けた有効な手段である。
大きな犠牲を払って、入試を1年間取りやめることが、この問題の解決にどのように実効的な影響を与えるのかを橋下市長は説明しなければならないし、受験生たちへの具体的な対応を示すべきだろう。

一方で、大阪市の教育委員会も最低だ。

橋下市長の入試取りやめ要請に、大阪市教育委員会は、「市長の権限を逸脱している」とか何とか、不快感を示しているというが、お前らは今回の事件でとやかく話す資格などないのだ。
体罰問題について、過去からの通報をすべてもみ消してきたお前らこそ直ちに消え去ればよいのだ。

学校幹部や教育委員会には適格性がないのも明白ではあるが、こんなアホな教育委員会や、桜宮高校の幹部を敵に祭り上げて気勢を上げる橋下市長の手法は、労働組合や公務員を市民の敵に位置づけて人気を博するといった、いつものやり方である。
それぞれの立場の人間が、この事件を利用して自分自身のために言動しているように思えてならない。

マスコミ各社も、橋下人気に恐れて真っ向からの橋下批判は少ないように思える。
人気があろうがなかろうが、間違っているものは間違っているのだ。
それを書けないのなら、記者は今すぐにペンを捨てろ。

もう一度考えよう。

今回救われるべきは、生徒たちなのだ。


posted by 8ちゃん at 16:45| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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