あなたのひと押しで第1位へ
コメントが、書き込みにくい場合は、下のFC2版からお願いします。

2013年02月13日

オリンピックは誰のもの

IOCが、2020年のオリンピックにおいて、レスリングを競技種目から除外することを決定した。
形式的には、今年9月のIOC総会での復活の可能性も残されていることになっているが、実質的には復活はない。
吉田沙保里や伊調馨の金メダルに沸いたあの競技がオリンピックで観れなくなるのである。

またやられたか。

今回の除外種目の候補は、レスリング、近代五種、テコンドー、カヌー、ホッケーの5種目であった。
これを15人の理事が無記名で4度投票を行った結果、最終的にレスリングが排除されたのである。
この理事会が始まる前は、テコンドーが除外種目の最有力候補だったそうである。
いずれにせよ、IOCの幹部の考え方は、競技人口の分布がヨーロッパ地区以外であり、ヨーロッパ人以外の人種が多くのメダルをとっている種目が、常に切り捨ての候補なのである。

IOCの実質的な最高意思決定機関である理事会は、現役のヨーロッパ貴族(ベルギーの伯爵)であるロゲ委員長をはじめ、理事会の理事15人中、9人がヨーロッパ出身であることや、理事会の審議、決定が公開ではなく、密室での非公開審議で行われるため、ヨーロッパ組の意思がそのまま反映されるのだ。

レスリングが排除された理由は、「五輪の近代化」という理由らしいが、実際には、観客の人気やテレビ中継、スポンサーといった商業的、興行的な観点からの切捨てのようである。IOCも、競技の世界的普及度やテレビ放送、スポンサー収入など39項目にわたり分析した結果だと言っている。
つまり、ゼニにならない種目は除外するのだ。

そして、オリンピックは、ヨーロッパ人のための祭りだから、人気がなくてもヨーロッパ発祥のものやヨーロッパで人気の種目は決して切り捨てないという、不変の哲学が、彼らにはあるのだ。
オリンピック憲章には、IOCの役割として、「スポーツや選手を、政治的あるいは商業的に悪用することに反対すること。」と書かれているのだが…。

レスリングに商業的魅力がないというのなら、大昔から競技種目になっている「馬術」はどうだ。
「馬術」をテレビの前にかじりついて観てる人など、日本では法華津寛選手の親戚くらいのものだろうし、この競技自体が大金持ちしか出来ないような特殊な競技だろう。
「射撃」に至っては、平和な普通の国なら一般国民が拳銃やライフルを撃つ機会などないし、戦争や人殺しの道具たる武器をもって、殺人技を競い合うことは「平和の祭典」の趣旨に反するのではないか。
道具を使わないレスリングの方が、よっぽどオリンピックの精神に沿った競技だと思うのだが…。

オリンピックの競技種目は、時代によって変遷してきた。
その背景には、常にスポーツ=文化=ヨーロッパという構図があったよう思う。
その中には、凡そスポーツとは関係なさそうなものも沢山あった。

特に、1900年のパリ大会は、スゴイことになっている。
このパリ大会では、正式種目ではない「公開種目」を含めると、「消火活動」、「大砲発射」、「男子200メートル障害物水泳(どんな水泳やねん)」といった、吉本芸人の出てきそうな競技があったし、中には平和のシンボルである鳩を撃ち殺す「鳩撃ち」といった恐ろしい競技もあったのだ。

1928年から、1948年までは「都市計画」という、これもまたオリンピックらしくない訳の分からん競技があったし、なんと、「決闘」という競技もあったらしい。
なんでも、顔に防御マスクをつけた二人が向かい合って立ち、お互いの顔を狙って銃を撃ち合うのだそうだ。
銃弾は、ロウで出来ていて死ぬことはなかったらしいのだが、こんな野蛮なヨーロッパ貴族の伝統行事(?)をオリンピックの種目に入れる神経を疑いたい。

IOCは過去にも、バレーボールにおいて、日本の移動攻撃を排除するためにネットに棒(マーカー棒)を作ったり、日本人のスキージャンプの飛距離を抑えるために、スキー板の長さを日本人に不利なように規制したりしてきた。
前回、IOCは、日本やアメリカが得意な「野球」や「ソフトボール」を競技から除外したが、アジア、特に日本に対しては、従来からイジメそのものの行為が行なわれてきたのだ。

レスリングは、近代オリンピックが行なわれた第1回大会からの種目である。
確かに地味な競技に見えるが、鍛え上げた肉体のみで勝負する、スポーツの原型ともいえる競技だ。
1920年までは「綱引き」もオリンピック競技にあったそうであるが、そんな基本的な競技が消えて、ビーチバレーや新体操といった、スケベなおじさん達が喜びそうな競技種目ばかりが増えてきたのである。

莫大な費用を要するオリンピックは、商業化の波に晒され、その本質を見失いそうになっているのではないだろうか。


【編集後記】
今日は、北朝鮮の核開発問題を書くことにしていたのだが、このニュースを聞いて、だんだん腹が立ってきたので、こんな記事になってしまった。
こんなニュースに接すると、日本そして日本人というものが、世界中ではマイノリティなのだと痛感させられる。
少なくとも、ヨーロッパ人の頭の中においては、「世界は白人のためのもの」であって、生意気な「黄色い猿」は、叩いておく必要があるようだ。

さて、この記事を読んで、腹が立ったアナタ。そして、腹が立たなかったアナタも、下のランキングボタンをポチッと押す習慣を身につけていただくと、私は執筆意欲に燃えるのである。


毒舌日記 ブログランキングへ

posted by 8ちゃん at 14:23| Comment(17) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事のランキングはこうなっています。⇒ひらめき
ご訪問、ありがとうございました。またのお越しをお待ち申しあげております。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。