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2013年02月26日

明石歩道橋事故を考える

子供たちが楽しみに待っていた夏休みが始まる2001年7月21日。
兵庫県明石市の大蔵海岸には、その日行なわれる明石市民夏祭りの花火大会を見物しようと、約20万人の見物客が訪れた。

この大蔵海岸に行くには、国道2号線及び国道28号線、市道大蔵町48号線を横断する必要があったが、そのためには、山陽電鉄大蔵谷駅、同人丸駅から歩くか、又はJR神戸線の朝霧駅の南側の歩道橋を渡る必要があった。
しかしながら、この3駅の中では朝霞駅が一番会場に近く、さらには、祭りには欠かせない露店180店が、警察の指示により、朝霧駅の歩道橋南側の真下から290mにわたり集中していたため、観客の大半は、朝霧駅を利用することとなったのだ。
また、大会実行委員会作成のアクセスマップには、朝霞駅からの経路しか表示されていなかったのである。

そして、午後8時45分、悲劇は起こった。

有効幅員6m、長さ103.7mの朝霧歩道橋の上に、駅を目指す客と海岸や露店を目指す客が異常なほど溢れ、大きな圧力が人々を押しため、「群集なだれ」という状況が発生して、多くの人が巻き込まれた。
そして、死者11名、重軽傷者247名という大惨事になったのである。

死者11名は10歳未満が9名と70歳以上が2名である。
力のない者が、犠牲になったのである。

この事件では、兵庫県警察が計画策定と当日警備の両方の業務上過失致死傷容疑で、明石署、明石市、警備会社の担当者ら計12人を書類送検し、うち5人を神戸地検が在宅起訴して、2名に実刑(2年6月)及び3名に猶予刑の判決があったものの、7名は起訴されなかった。
ちなみに、民事訴訟では明石市、兵庫県警察及び警備会社に対し5億8千万円の賠償を命じた判決が確定している。

しかしこの事件は終わらない。

遺族らは、書類送検されながら不起訴となった明石警察署の署長(手続き途中で死亡)と副署長について、神戸検察審査会に審査を申し立て、審査会は、その後3度にわたり、起訴相当と議決をしたが、この決定に対し、神戸地検は3回とも不起訴とした。

この3回という回数は過去に1例しかない極めて異例の判断である。

「検察は、捜査仲間である警察に甘いのか。」

こんな声が聞かれる中、3回目の検察審査会による起訴相当議決を受けて再捜査をした検察当局は、4回目の不起訴処分を行なった。
起訴の対象となった副署長が、事故防止に必要な一応の措置を講じていたという判断だった。

検察の不起訴に対して検察審査会は、副署長に対する強制起訴を行い、この問題は始めて裁判所の判断を求めることとなったが、裁判所は、2013年2月20日に起訴時点の2010年4月には公訴時効である5年を過ぎているとして裁判の手続きを打ち切る免訴を言い渡した。
やっと起訴をしたと思ったら、裁判所が事実関係の判断を行なうことなく、時効という門前払いにされてしまったのである。


事件の簡単な経緯は、以上のとおりである。
さて、この事件にはどんな問題が含まれているのだろう。
次回は、ここに隠された大きな問題を掘り下げてみたい。


おやっ!また、こんなものが…。

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posted by 8ちゃん at 16:54| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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