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2013年06月13日

飛ぶボール

♪♪飛ぶ雲 ♪飛ぶ声 ♪飛ぶボール ♪飛ばせ 雲まで ♪ボールよとどけ ♪バファローズ バファローズ ♪つのを ひとふり ♪つむじ風 バファローズ♪♪

今はなき、プロ野球チーム、近鉄バファローズの球団歌である。
現在はオリックスバファローズという球団があるが、これは出身母体が阪急ブレーブスであると私は思っているので、近鉄という球団はもはや存在しないのだ。

余談になるが、近鉄バファローズといえば、大阪森之宮にある日生球場が球団のフランチャイズであったのだが、この球場は、球場の正面玄関前でダフ屋が、定価1200円の内野指定席を700円で売っていたのを思い出す。
正規価格よりも高く売るのがダフ屋の王道なのだが、この球団の試合を見に来る客は正規価格で入場券を買うものなどいない。
指定席はガラガラで、内野席指定席から低いフェンスを乗り越えれば簡単にネット裏(特別指定席)からでも観戦できたのである。
外野席など、人影もまばらで、最上段の席でカップルが濃厚なキスをしていても誰も気付かないのである。

何故人気がないのかと言うと、とにかくこの球団は弱かった。
1950年の球団創設から、1979年の初優勝まで実に29年を要しているが、こんな球団はほかにはない。

どれほど弱かったかと言うと、1958年は、年間130試合中36勝しか出来なかったが、これは同じ年の西鉄ライオンズの稲尾和久投手ひとり勝ち数42勝にはるか届かないのである。
また、1961年は日本プロ野球記録となる年間103敗という大記録を樹立するし、1958年から、1961年までの4年間は、年間のエラーの数が、毎年160を超えるという超ドヘタな守備を誇っていたのだ。
これは、守備の不安では定評のある阪神の新井兄弟をはるかに凌駕する記録なのだ。

いかん。
長々と前振りに紙面を使ってしまった。
今日書きたかったのは、近鉄バファローズの話ではなく、冒頭の球団歌にもある「飛ぶボール」の話である。

2010年8月、日本プロ野球機構の加藤良三コミッショナーが、「2011年からプロ野球の公式球を統一する。」と言い出した。
それまで球団ごとにボールが違ったものを統一するというのだ。
WBCなどの国際試合での違和感をなくすことが、ボールを統一する理由であると説明して、統一球には「加藤良三」というサインまでつけた。

その趣旨自体は、良いことではないか。
それまでは球団がボールを自由に選べたので、あの陰険、暴虐、ワガママな読売などは、阪神の攻撃の時には飛ばないボールを使って、読売の攻撃の時は、割り箸で打ってもホームランが出るようなボールを使っていたに違いないのだ。

ところが、2011年のシーズンが始まると、ボールが変わったためだろうか、ホームランが出なくなった。
12球団の総ホームラン数を見ると、統一球導入前の2010年は、1605本だったのが、導入後の2011年は939本、2012年に至っては僅か881本だ。
ホームランの出ない試合は面白くない。

ホームランばかりがプロ野球の魅力ではないが、観客動員数も落ち込んできた。
ただし、これは2011年、2012年の阪神タイガースの不調も大きく影響している。

「ホームランが少なかったら、おもろないやんけ!」
「元に戻さんかい!」
ついには、「阪神が弱いのもボールのせいじゃ!」といった声も大きくなるなど、「文句を言わしたら世界最強」とアメリカ国防省も認める大阪のおばちゃんを中心に、日本プロ野球機構への批判が集中したのである。

観客の減少に対しては、経営者は敏感だ。
彼らが経営努力をしたかどうかといった基本的なことは検証されずに、観客が減少した責任を「飛ばないボール」に押し付けたのである。

そして、2013年の開幕。
不思議なことにホームランが出るわ出るわ。
6月10日のDeNA対オリックスの試合では両軍合わせて7本もホームランが出ている。
去年1年間で9本しかホームランを打っていない、あの、併殺打世界記録をもつアライさんでも、たった2ヶ月で8本のホームランを打っているし、能見投手など、プロ入り後10年で初ホームランを打っているのである。

「ボール変えたやろ。」
「正直に言うてみぃ。」

当然のごとく、各方面から日本プロ野球機構に対して、問い合わせが殺到したが機構は「変えてまへん。」の一点張りだった。

ところがである。

ついに、日本プロ野球機構は6月11日になって、「実はボール変えましてん。」と白状したのである。
何でも、ボールの製造元であるミズノにも口裏を合わせるように言い含めてボールを変えた事実を隠していたのだから、確信的な隠蔽である。

アホか。

そんな子供みたいなことをするな。
いやっ、世間のおかあちゃんは、子供には「嘘ついたらアカン」「嘘つきは、政治家や泥棒の始まりやで」と教えているはずだから、子供でもそんな、みっともない嘘はつかないのである。

加藤良三コミッショナーは、6月12日の緊急記者会見で、変更の事実を「昨日まで知りまへんでしたわ。」と主張して、「下田邦夫事務局長が勝手にやりよってん。」、「こんなもん不祥事ちゃうし…。」と究極の「保身作戦」を展開したのである。

その前日の6月11日には、犯人にされた下田邦夫事務局長が記者会見で、「加藤良三コミッショナーにも相談して変更しましてん。」と言っていたものが、翌日には「私ひとりでやりました。」に変わってしまったのだ。

誰が、そんな寝言を信じるか!

プロ野球の選手は職業として野球をしている。
ピッチャーも打者もボールでメシを食っているのである。
そのため、選手たちはボールの特性を研究して、対策を頭に厳しい練習に励むのだ。
プロのレベルでは、僅かな変化が大きく結果に響くのである。
そして、成績が悪ければ、大きな減俸となるし、場合によっては解雇されるのだ。

そんな重要なことを「知りまへんでした。」とか「不祥事ではおまへん。」と言い切るこの加藤良三という人間の脳味噌の構造は、どうなっているのか。
ここは確認のため、未知やすえ師匠にお願いして、「お前の頭スコーンと割って、ストローで脳みそちゅーちゅー吸うたろけ!!」という状況を期待したい。

組織のトップがこんな重要なことを聞かされていないわけがないし、仮に聞かされていないのだとしたら、日本プロ野球機構のガバナンスや内部統制は、町内会の「お達者クラブ」や「お散歩クラブ」以下だろうし、トップの威厳など、我が家における私の地位と同レベルなのだ。

ところが、この統一球の変更は、読売にだけは相談していたということが分かってきた。
昨年の12月に、日本プロ野球機構の幹部が、読売原沢球団代表に対して、ボール変更に関する意見書の提出を求めていたのだ。

因みに、加藤良三コミッショナーというのは、読売のナベツネが、アメリカに顔が利く自分の知人であるという理由だけで強引にコミッショナーに据えた人物だ。
つまり、加藤良三コミッショナーの任務は、プロ野球全体の繁栄ではなく、ナベツネの意向に沿った読売の繁栄なのである。
この統一球問題についても、当然、ナベツネの意向が強く働いているのだろう。

自己の保身しか頭にない加藤コミッショナーについて、各方面から、非難が集まっているが、加藤が元外務省官僚で野球経験が全くないことを批判する人がいる。
しかし、それは大きな問題ではない。
コミッショナーというプロ野球の最高権力者が座る席には、野球の経験がなくても、人間としての良識だけはもった人間が座ってほしいだけである。



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2013年06月12日

トルコ

ヨーロッパと中東、アジアを結ぶ位置にある人口約7千万人の国トルコ。
かつて、オスマン帝国と呼ばれたこの国は、ユーラシア大陸の大半を領土とするくらいの勢力を誇っていたが、その後は英仏やギリシャにより支配された歴史を持つ。

日本とトルコの関係は昔からとても友好的だ。
和歌山沖でトルコの船舶が沈没した時には、日本は国を挙げて救出活動を行い、日本各地から義援金も集まった。
日露戦争では共通の敵であるロシアへの勝利をともに分かち合い、不幸にして敵味方となった第2次世界大戦でも、トルコは連合国側にいながら、日本に対しては一発の銃弾も発していないなど、一切の戦争行為を行なわず、賠償金も日本に求めていない。

トルコは、中東では珍しく政教分離を標榜する国である。
オスマン帝国があらゆる宗教を受け入れた国であった伝統からか、トルコでは宗派は宗派、民族、言語などにより細分化されており、国民の99%がイスラム教など何かの宗教の熱心な教徒であるがゆえ、特定の宗教色に染まった政治が出来ない事情もあるのだ。

もっとも、政教分離の理由は、トルコが熱望するEUへの加盟をイスラムへの警戒心から拒み続けるヨーロッパ人(正確にはキリスト教徒)へのメッセージなのかもしれないのだが…。

そのトルコが今、揺れている。

10年の長期政権の座にあるエルドアン首相に対する不満が、イスタンブルの公園の開発をきっかけに爆発し、10万人を超えるデモと、それを鎮圧しようとする治安当局との間で、既に死者3名、逮捕者は2000名を超える異常事態になっているのだ。

直接的には抗議デモ参加者への暴力など、行き過ぎた取締りなどがネットで流れ、国民の感情を刺激したのだろうが、これは単なるきっかけであって、国民の中に燻り続けていた不満が、マグマのように噴出したのが実態だ。

エルドアン首相は、トルコを経済発展させたことから、国民の高い支持を得て、首相を10年続けている。
この間に、トルコのGDPは倍増し、今も8%台の経済成長を続けている。
特に貧困層にとっては、エルドアン就任前の一部特権階級の支配する政治から脱却できたことで、エルドアンの支持率は高いし、国民の約20%のクルド人も、エルドランの融和政策を支持している。

「アラブの春」といわれたイスラム圏の民主化運動においても、トルコは「目指すべき国家」と言われ、チュニジアのイスラム政党指導者ラシド・ガンヌーシ、エジプトのムスリム同胞団、モロッコの「公正発展党」もトルコに学ぼうとしている。

そのアラブ民主化の目標ともいえるエルドアンが変質してきた。

2007年のアブダビでの爆破テロ未遂事件は、クルド人との和解を目指すエルドアンを狙ったトルコ軍部過激分子の仕業ではないかと言う憶測もあって、それ以来、エルドランドは、国内過激派の捜査強化に乗り出し、大々的な摘発の結果、ジャーナリスト100人以上に加え、約250人の軍関係者を投獄している。
そして、その後も、エルドアンは、海外メディアを含む報道に対して、抑圧的な規制を引いている。

また、最近では政教分離を掲げながら、支持基盤のイスラム派の思想に偏る傾向があり、酒類の販売規制を決めるなど、政教分離(世俗主義と言う)にかげりが出始めており、そのことに不満をもつ勢力も多数いるのだ。

そして、今回の公園の開発にみられるように、高度経済成長の影で、他の国と同じような環境破壊や画一的な都市計画が行なわれ、イスタンブルでは、モスクだけは残っているものの、それ以外の歴史的な建造物は取り壊されて、西欧と同じビル群が林立している。

機能性重視の複合商業施設やマンションが増えたイスタンブルは、高額所得者の街になり、もともとの住民は片隅で暮らすしかなくなった。
ビル建設のため、貧困層が強制的に住居を追われることもあった。
今回の抗議デモの原因となった、商業施設の建設計画がある公園も、イスタンブルでは貴重な緑地なのである。

それだけではない。
案外、トルコという国を詳しく知る日本人は少ないが、この国は、多民族国家である。
トルコが位置するバルカン半島やアナトリア半島は、交通の要所であり、歴史的にも多くの民族が入れ替わり立ち代り、入植してきた場所である。
このため、イスラム教徒では宗派のほかに民族は、トルコ人、クルド人、アルバニア人などに分かれ、キリスト教もギリシア正教、アルメニア正教、シリア正教といった宗派に分かれている。
こうして、民族、宗教により隔てられた集団の集合体がトルコと考えた方がよさそうだ。

こうした民族間の不満は、政教分離というトルコ政府の方針により、かろうじて顕在化しなかったが、エルドアン首相の政治姿勢が自身の支持基盤であるイスラム派色を強めていくに従い、国民の不満が蓄積されていったのであろう。

今回の、反政府デモにおけるトルコ治安当局の対応は、極めて暴力的、強権的である。
エルドアン首相はデモの参加者を「暴徒」と呼んでいるし、話し合いのテーブルにはつく気配がない。

しかし、どんなケースであっても、平和的な抗議活動に対して、武器、暴力をもってそれを鎮圧することは許されない。
このような騒乱で被害を受けるのは、いつも女性や子供なのだ。

日本は、オリンピック開催予定地のライバル国の窮地をほくそ笑むといった情けない国ではないはずだ。
今こそ、親トルコ国として、トルコの混乱に対する国際的貢献を行なうべきであろう。


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2013年06月10日

お金持ちニッポン(5)

ところで、ODAは昔から、資材の調達先は日本の商社が行ない、工事は、日本のゼネコンが行なうことが条件になっている。
この商社やゼネコンと政治家の癒着は今も続いているし、完成したものが、あまり現地の人々の役に立たず、商社とゼネコンだけが儲かったという結果になっているものが多い。

フィリピンのボホール地区における灌漑事業では、総事業費78億円のうち、46億円をODAから支援して、3つのダムを日本のゼネコンが建設したものだ。
計画では、1万ヘクタールの農地にダムの水が供給されるとして、その地区の畑を全部水田に変えたのだが、実際に水が来たのはそのうちの約60%だった。
水が来ない水田を放置したまま事業計画者のJICAは引き上げてしまったのである。
現状では荒地になった水田予定地は放置されたままだ。

同じくフィリピンの北ネグロスで行なった地熱による電源開発計画にはODAが144億6千万円を出しているのだが、地熱発電なのに、発電所を作った後で地熱量が不足していることが判明して、発電ができないという、アホな結末に終わっているのだ。
それくらいのこと、先に分かるやろ!

また、各国の独裁者や権力者といった人間が、賄賂を受け取り、それに群がる仲介者がおこぼれに預かるといったことが日常的に行なわれていたのも事実だ。
政商や黒幕といった輩も跋扈している。

最近では資材の調達先や請負工事業者を指定しないODA(アンタイド援助)も増えてきたが、これも現地の人々が潤うのではなく、入札を実施すれば、中国や韓国の業者が、考えられないような廉価で落札して、金額が見合うように、手抜き工事をするといった傾向がある。

特にアフリカにおいては、中国の進出は顕著で、アフリカ各国のインフラ整備の多くは中国資本が受注している。
中国海外工程有限責任公司が中心となって、道路や橋、住宅、大学のキャンパスや総合病院の建設などを行ってきているのだ。
中国は資源開発にも積極的で、南アフリカやガボンでの資源開発事業は中国資本が他国を抑えてトップである。

安倍ちゃんは、このアフリカにおける日本のシェアがほしくて、巨額の支援を決めたのだろう。

しかし…。
こんな話は前にも聞いたぞ。

2008年、前回のアフリカ開発会議の席で、当時の福田康夫首相は、こんなことを言っていた。

@ 日本は今後5年間に、40億ドル(約4000億円)の円借款を積極的かつ柔軟なやり方でアフリカに提供し、インフラ整備に勢いをつけるお手伝いをしたい。
A アフリカ向け無償援助・技術協力については、今後5年で倍増する。
B 国際協力銀行に「アフリカ投資倍増支援基金」を新たに設ける。
C その基金を通じて、国際協力銀行の対アフリカ金融支援を、今後5年で25億ドル実施する。

その結果はどうだったか。

結局、儲かったのは、商社とゼネコンと政商と黒幕たちだけではなかったのか。
この5年間に、中国がアフリカの工事も資源も独占する勢いで進出する一方で、日本の影響力は低下している。
そして、アフリカ諸国には、相変わらず、貧困やエイズやマラリアが蔓延っているではないか。

国の儲けだけを考えて、アフリカに金をばら撒くといった支援の方法は、決して結実しないことに気付くべきだろう。
本当に、アフリカの現実を見据え、食料や医療、そしてアフリカのすべての住民が幸せになれる方策を考えるべきであろう。

アベノミクスが「雰囲気」だけで、株価を上げ、円安誘導したマジックは終焉した。
国内政策も、対外政策も真の意味で中身が問われているのだ。

日本がアフリカを始め、国際社会で果たすべき役割は山積しているが、目先の金額のインパクトを強調するのではなく、アフリカの子供たちが、10年後に「日本が好き」と言ってくれることを目指そうではないか。


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posted by 8ちゃん at 13:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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