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2013年06月10日

お金持ちニッポン(5)

ところで、ODAは昔から、資材の調達先は日本の商社が行ない、工事は、日本のゼネコンが行なうことが条件になっている。
この商社やゼネコンと政治家の癒着は今も続いているし、完成したものが、あまり現地の人々の役に立たず、商社とゼネコンだけが儲かったという結果になっているものが多い。

フィリピンのボホール地区における灌漑事業では、総事業費78億円のうち、46億円をODAから支援して、3つのダムを日本のゼネコンが建設したものだ。
計画では、1万ヘクタールの農地にダムの水が供給されるとして、その地区の畑を全部水田に変えたのだが、実際に水が来たのはそのうちの約60%だった。
水が来ない水田を放置したまま事業計画者のJICAは引き上げてしまったのである。
現状では荒地になった水田予定地は放置されたままだ。

同じくフィリピンの北ネグロスで行なった地熱による電源開発計画にはODAが144億6千万円を出しているのだが、地熱発電なのに、発電所を作った後で地熱量が不足していることが判明して、発電ができないという、アホな結末に終わっているのだ。
それくらいのこと、先に分かるやろ!

また、各国の独裁者や権力者といった人間が、賄賂を受け取り、それに群がる仲介者がおこぼれに預かるといったことが日常的に行なわれていたのも事実だ。
政商や黒幕といった輩も跋扈している。

最近では資材の調達先や請負工事業者を指定しないODA(アンタイド援助)も増えてきたが、これも現地の人々が潤うのではなく、入札を実施すれば、中国や韓国の業者が、考えられないような廉価で落札して、金額が見合うように、手抜き工事をするといった傾向がある。

特にアフリカにおいては、中国の進出は顕著で、アフリカ各国のインフラ整備の多くは中国資本が受注している。
中国海外工程有限責任公司が中心となって、道路や橋、住宅、大学のキャンパスや総合病院の建設などを行ってきているのだ。
中国は資源開発にも積極的で、南アフリカやガボンでの資源開発事業は中国資本が他国を抑えてトップである。

安倍ちゃんは、このアフリカにおける日本のシェアがほしくて、巨額の支援を決めたのだろう。

しかし…。
こんな話は前にも聞いたぞ。

2008年、前回のアフリカ開発会議の席で、当時の福田康夫首相は、こんなことを言っていた。

@ 日本は今後5年間に、40億ドル(約4000億円)の円借款を積極的かつ柔軟なやり方でアフリカに提供し、インフラ整備に勢いをつけるお手伝いをしたい。
A アフリカ向け無償援助・技術協力については、今後5年で倍増する。
B 国際協力銀行に「アフリカ投資倍増支援基金」を新たに設ける。
C その基金を通じて、国際協力銀行の対アフリカ金融支援を、今後5年で25億ドル実施する。

その結果はどうだったか。

結局、儲かったのは、商社とゼネコンと政商と黒幕たちだけではなかったのか。
この5年間に、中国がアフリカの工事も資源も独占する勢いで進出する一方で、日本の影響力は低下している。
そして、アフリカ諸国には、相変わらず、貧困やエイズやマラリアが蔓延っているではないか。

国の儲けだけを考えて、アフリカに金をばら撒くといった支援の方法は、決して結実しないことに気付くべきだろう。
本当に、アフリカの現実を見据え、食料や医療、そしてアフリカのすべての住民が幸せになれる方策を考えるべきであろう。

アベノミクスが「雰囲気」だけで、株価を上げ、円安誘導したマジックは終焉した。
国内政策も、対外政策も真の意味で中身が問われているのだ。

日本がアフリカを始め、国際社会で果たすべき役割は山積しているが、目先の金額のインパクトを強調するのではなく、アフリカの子供たちが、10年後に「日本が好き」と言ってくれることを目指そうではないか。


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posted by 8ちゃん at 13:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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