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2014年01月17日

「普通」という幸福

1995年1月17日午前5時46分。
6437名の尊い命を奪い、4万人を超える重軽傷者を出した阪神・淡路大震災は、19年目の同じ日を迎え、今なお3名の行方が見つからない。

この日のメディアは、この大惨事を「忘れてはいけない。」、「風化させない。」といった論調で溢れている。
東北大震災では、防災への想定概念が「予想を超えた」という安易な言葉でごまかされるなど、阪神・淡路大震災の教訓があまり生かされていなかったものの、被災者に対する支援やボランティア活動の組織化など、この阪神・淡路大震災の経験が生かされた面もあった。
私達は、経験した大惨事を明日に生かすという意味では、原発神話の崩壊とともに、決して忘れてはいけないことだろう。

しかし、一方で、愛する家族や恋人を失ったあの大惨事から立ち直れず、一刻も早く「忘れたい。」人たちも沢山いることに私達は配慮していかなければならない。
自分の記憶の中から、一刻も早く消し去りたいのに、いつまでも脳裏にこびり付く不幸な想い出もあるのだ。

そして、何よりも大事にしていきたいことは、何気ない日常が一瞬で消え去った経験をもった私達だからこそ言える、普段は感じない「普通の暮らし」という幸福が身近にあることだろう。

日本は、2014年の新しい年を迎えた。
日本の新聞は、日本経済復権の兆しを期待する記事など、明るい話題が大半を占めるが、今、このとき、世界中で20以上の地域、20億人以上の人たちが武力紛争に直面しているのだ。爆弾などのテロを含めるとその地域はさらに拡大するだろう。

南スーダンでは、19万4000人が避難民となり、その数は増え続けている。
中央アフリカ共和国にいたっては、93万5000人が自宅から避難しているが、この数は、国民全体の7人に1人なのだ。

アジアでもミャンマー西部のラカイン州南部の町サンドウェイで、住民同士が宗教上の理由から、武力衝突となっており、現在までに10万8000人が家を失っている。
フィリピンミンダナオ島やマリの紛争でも、13万人、47万人がそれぞれ避難を余儀なくされているのだ。
そして、シリア、パレスチナといった中東では、殺戮が何年も繰り返され、その他の地域でも紛争により撒き散らされた地雷の犠牲者が後を絶たない。

こんな紛争に明け暮れる地域のニュースが、日本ではあまりにも報道されない。
そして、今、私達は蛇口をひねれば、当たり前に出てくる水のような「平和」に慣れすぎてはいないだろうか。
70年前の戦争で当時の人口7100万人の4%を越える320万人を犠牲にし、その何倍もの人を怪我や後遺症で苦しめた戦争でたどり着いた「不戦の誓い」を忘れてはいないだろうか。

「風化させてはいけないもの。」が私達にはもうひとつあるはずだ。

今、日本には何かを変えようとする大きな力が蠢いているような気がする。
それは、少し前までは、密やかに囁かれていたのだが、知らない間に、その声は、囁きから大きな声に変わりつつある。

「風化させてはいけないもの。」を私達は伝えていかなければならない。

子供達を2度と戦場に送らないために、私達は何をすればよいのだろうか。

19年目の、阪神・淡路大震災に寄せて。



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posted by 8ちゃん at 16:29| Comment(11) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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