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2011年12月16日

イラク戦争

アメリカがイラク戦争の終結を宣言した。
ブッシュ(息子)のイラク侵攻は2003年からだがブッシュ(パパ)が1991年から湾岸戦争を始めているので、この戦争では20年以上の歳月と多くの血が流れている。
今回のように戦争の当事者の片方が一方的に戦争終結を発表するのは、鳴海清のベラミ事件で有名な山口組と松田組の抗争(大阪戦争)における山口組の山本健一若頭が当時の田岡組長の自宅で記者会見をして以来である。

さて、イラクの大量破壊兵器疑惑といったイチャモンに近い理由で始まったこの戦争ではステルス戦闘機がそのベールを脱ぎ、「劣化ウラン弾」や「悪の枢軸」と言った言葉も飛び交ったものだ。
アメリカにとっては、2001年9月11日の世界貿易センターやペンタゴンへの旅客機による同時多発テロ以来、イスラムとの戦争のきっかけは何でも良かったのだろう。

考えてみれば、イランが宗教家主導による欧米との決別を叫んだ時期には、アメリカはイラクに武器を供与してイラン革命の他国への防波堤としてフセインを利用した。
ところがイラ・イラ戦争でイラクが戦費負担による経済的困窮時に陥ると、アメリカはイラクを助けず、逆に貿易制限などを行ったため、イラク国内ではアメリカへの不満が鬱積していた。

経済的困窮に面したイラクはオペックに原油価格の値上を要求するが、オペックはこれを拒否する一方で、サウジやクウェートは勝手に採油量を増やして原油価格は暴落した。
特に、油田の所有権での紛争があったクウェートとイラクは対立が激化して、遂にはイラクによるクウェート侵攻となるのである。

このイラクに対して、ブッシュパパのアメリカを中心とする多国籍軍が介入し、イラクは降伏するのだが、このときの停戦合意の中に大量破壊兵器の破棄項目があり、後のイラク戦争の種となるのだ。

ブッシュ(息子)のイラク戦争では、最終的には4,500名のアメリカ軍兵士が亡くなり、12万人以上とも言われる(正確な計数は公表どころか検証もされていない。)もの民間人が死亡している。

これら死亡者の大半は会戦初期のものではなく、その後のテロによるものである。

この戦争はフランス、ロシア、中国といった安全保障委員会常任理事国やドイツが反対する中、アメリカの強い意思により同委員会の決議なしで行われている。
もっとも、安全保障委員会など非人道国である中国もエラそうに常任理事を務める会議であるから、世界の安全がこの会議で決する訳もないが、少なくともアメリカが欲しかった「大義名分」は得られなかった。
因みに小泉首相(当時)は世界の誰よりも早くアメリカのイラク侵攻を支持していたが…。

さて、この戦争が残したものは何だったのだろう。

確実にいえるのは、東西冷戦以降、極端に売上が低迷していたアメリカやイギリスの軍事産業が活況を呈したことである。

アメリカの主力戦闘機であるステルス戦闘機F22(ラプター)やイージス艦のシステムを販売しているロッキード・マーティン社(以下「ロッキード」)は、1998年からは旅客航空機の製造部門を極端に縮小して、戦闘機などの軍事産業に特化している。
これは同じ軍事産業企業であるボーイングが民間航空機部門のウエイトを高めているのと対照的である。
ロッキードは、商品の販売先の95%はアメリカ国防省であるとしているが、中東諸国やアジア、アフリカにも販売しており、これは儲かるし値切りや支払遅延などないのだ。
イラク戦争が長期化していく中で、ロッキードの売上や利益は年々上昇していった。
(企業IRより)
2005年12月期  売上高372億ドル 当期純利益18億ドル
2006年12月期  売上高396億ドル 当期純利益25億ドル
2007年12月期  売上高450億ドル 当期純利益30億ドル
2008年12月期  売上高427億ドル 当期純利益32億ドル

アメリカがこの戦争に費やした費用は通算すると1兆ドルといわれている。
わが国の一般会計予算並みの巨額の費用がこの戦争で消えていったのである。

景気低迷が続くアメリカ。
景気対策の柱が「次の戦争」でないことを祈りたいものだ。
posted by 8ちゃん at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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